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実存主義
「実存主義〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実存主義の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「一九四七・八年の文壇」より 著者:宮本百合子
現象に対して率直な意見を展開すべきであると思います。 第二のことは、サルトルの
実存主義の皮相的な流行と坂口安吾氏の文学を中心とする肉体主義の流行、それから日本....
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
大課題がおこっています。だらか日本におかしな形で一時流行したサルトルにしろ、彼の
実存主義は第一次大戦後の心理分析主義のような形でヨーロッパ文学を支配することはあ....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
流浪の旅に、プロテスタンティズムの「内なる神」の観念を道づれとしたり、サルトルの
実存主義《エキジスタンシャリズム》を加工した無の哲学を彼らの頭飾りとしたりしてい....
「新しい抵抗について」より 著者:宮本百合子
かった頃には天皇制護持のための「無」と変化しました。サルトルが流行したら「無」は
実存主義によって語りだされました。何とジャーナリスティックな、かんのいい「無」で....
「退歩主義者」より 著者:坂口安吾
馬吉の思想は退歩主義というのである。猫もシャクシも
実存主義とか共産主義などゝ月並な旗印をかゝげている時世に、とにかく誰の耳にもきゝ....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
膚なきまでに否定している一方、ジャン・ポール・サルトルがエグジスタンシアリスム(
実存主義)を提唱し、最近|巴里で機関誌「現代」を発行し、巻頭に
実存主義文学論を発....
「猫と杓子について」より 著者:織田作之助
を描いております。しかも、サルトルの提唱しているエグジスタンシアリスム――つまり
実存主義は、戦後の混乱と不安の中にあるフランスの一つの思想的必然であります。この....
「恐怖の季節」より 著者:三好十郎
キチガイやインバイなどの出て来る戯曲が一つ二つ現われると、たちまち、「マジメに」
実存主義について論じた文章が流行したり、また、勤労者が働きつつコツコツと戯曲を書....
「解説」より 著者:原田義人
ぬままに残しているのである。 ブロートは右のような主張にもとづいて、フランスの
実存主義者流のニヒリズム的解釈に反対し、さらにカトリック的解釈を不十分であるとす....