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実学
「実学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実学の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
メチャ/\に縦疵をつけて歩いたこともあった。子の彼は父にも兄にも肖ぬなまけ者で、
実学実業が大の嫌いで、父が丹精して置いた畑を荒らして廻り、甘蔗と間違えて西洋|箒....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
至ブルジョア・デモクラシーの観念を根拠としてであった。大隈伯の自由と云い福沢翁の
実学と云い、いずれも半封建的な資本制日本の官僚的支配に対する反抗が、学問乃至教育....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
教教育による封建社会への批判と習慣の改良をその中心とした。そして文学よりはまず「
実学」を必要とした当時の気運にしたがって婦人の活動は新生活運動の形をとった。夫人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
は熊本へ取られちまったんだ。それのみならずだ、近代になって、細井平洲という感心な
実学者が出たんだ、ところがその細井平洲も米沢へ取られて、誰でも米沢の平洲先生なん....
「スポーツ・文学・政治」より 著者:坂口安吾
想家で、書くものにコモンセンスが行きわたっている、インテリの見本みたいな人だ。事
実学問もあるしね。ボクと石川さんとどちらかといえば石川さんに似ている、ボクは偏狭....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
心得が自然にできる。そのオカゲで易者になったが、真剣勝負の心構えで必死に会得した
実学だから、オレの人相判断と易の卦はよその易者のヘナヘナの見立てとちがう。思い当....
「現代美学の危機と映画理論」より 著者:中井正一
後半は、歴史的な意味をもつこととなるであろう。そして、このことが個人主義的段階の
実学をみごとに引離してゆく重大なる要素となるのである。 第三点の、映画が物質的....
「南国太平記」より 著者:直木三十五
牧は、振向きもしなかった。
「又、御先代よりの洋物流行《ようぶつばやり》、新学、
実学が奨励されて以来、呪法の如きは、あるまじき妖術、御山行者の真似事、口寄巫女《....
「学問のすすめ」より 著者:福沢諭吉
されば今、かかる実なき学問はまず次にし、もっぱら勤むべきは人間普通日用に近き
実学なり。譬《たと》えば、いろは四十七文字を習い、手紙の文言《もんごん》、帳合い....
「新たに法学部に入学された諸君へ」より 著者:末弘厳太郎
法律に関する哲学的考察を目的とする講義も行われているし、また法制史のように法律事
実学の部門に属するものと考えられる講義も行われている。その他各教授の考え次第によ....
「慶応義塾学生諸氏に告ぐ」より 著者:福沢諭吉
あるべし。 我が慶応義塾の教育法は、学生諸氏もすでに知る如く、創立のその時より
実学を勉め、西洋文明の学問を主として、その真理原則を重んずることはなはだしく、こ....
「政事と教育と分離すべし」より 著者:福沢諭吉
うものにして、心の運動変化は、はなはだ遅々《ちち》たるを常とす。ことに智育有形の
実学を離れて、道徳無形の精神にいたりては、ひとたびその体を成して終身変化する能《....
「狐」より 著者:岡本かの子
実測にかけては、西川正休、武部彦四郎も及ばんという貴公が、どうしたことだ。 ――
実学も突き詰めてみると、幻の無限に入って仕舞う。時と場合と事情に適応した理論が、....
「福沢諭吉」より 著者:高山毅
、和歌をよんだり、詩をつくったりするようなことではなく、「人間ふつう日用にちかき
実学」だといいました。そうでない学問は、なぐさみの学問にすぎないというわけでした....