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実年
「実年〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実年の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
うかと、かの女は酷しく自分を批判してみるのである。かの女の肉体(かの女の肉体も事
実年齢より十歳以上も若いのだと、かの女の薬にいつも小児散を盛り込む或る医者が云っ....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
》の子神さん毎年ござれ、祝うて上げます御所柿《ごしょがき》を、面白や云々」、『華
実年浪草《かじつとしなみぐさ》』十に、ある説に亥子餅《いのこもち》七種の粉を合せ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
若党が一人あるのです。若党といっても若いとはきまっていないけれども、この若党は真
実年も若し、それに身体《からだ》が達者で、腕も利き、万事に忠実で、亡き夫も二無き....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
設け幔《まく》を引き廻らし、小庭と為《し》て小松をひしと植えられたりとある。『華
実年浪草』一上に引いた『髄脳抄』には才媛|伊勢《いせ》が子の日の松を引き来ってそ....
「過渡人」より 著者:豊島与志雄
。」 「元通り使ってくれるようにとくり返しくり返し頼んでゆきました。あのことは真
実年とった母親の薬代に困ってやったので、決して慾心からしたのでない。そして今では....
「柳営秘録かつえ蔵」より 著者:国枝史郎
あった。大道手品師の鬼小僧、傴僂で片眼で無類の醜男、一見すると五十歳ぐらい、その
実年は二十歳なのであった。 「浅草名物鬼小僧の手品、さあさあ遠慮なく見て行ってく....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
寺金堂一類の建築様式が、果して所謂飛鳥式であると仮定したところで、それが必ずしも
実年代上その当時の物でなければならぬという理由は薄弱である。何となれば、たとえそ....
「初めて西田幾多郎の名を聞いたころ」より 著者:和辻哲郎
かえって率直に理解せられ得るかも知れない。右の文章を書いた、先生は戸籍面四十歳、
実年齢三十八歳であった。その年齢の先生に、名利を思うて煩悶絶え間なき心があったと....