実数[語句情報] »
実数
「実数〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実数の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
って約七百メートルをさしつらぬく力がある。 海底大陸では、どうか。海底大陸は、
実数はまだわからぬが、天涯から飛来する宇宙線も、ついにとどかない区域なのである。....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
は完全な健康になってしまうのが、つまりあの瞬間にあるのですからね。サア、そのXの
実数を云って下さい。降矢木旗太郎……たしかに。いや、いったいそれは誰のことなんで....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
* 俳諧で「虚実」ということがしばしば論ぜられる。 数学で、
実数と虚数とをXとYとの軸にとって二次元の量の世界を組み立てる。 虚数だけでも....
「読書法」より 著者:戸坂潤
は過剰なフランスの文学によって誤導され、腐敗させられたと人はいうかも知れない。事
実数多く思想家達は平穏を求めてリリシズムに逃避して了った。このことがロマン・ロラ....
「私たちの建設」より 著者:宮本百合子
いう数字は前古未曾有のものであるとして非常に驚かれたのであったが、昨今のいわゆる
実数というものは四百三十万になっている。十倍の失業者数である。 「女子労務者の大....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
どうじゃ、簡単な算術ではないか」 「いえ、そうじゃないんで……。あの大使館員は、
実数わずかに三百三十二名なんですぞ」 「たった三百三十二名」 「そうです。すなわ....
「イデオロギー概論」より 著者:戸坂潤
連帯関係になくてはなるまい、就中哲学的諸範疇と一定の共軛関係に立つのでなければ事
実数学的認識は根本的には成り立たない。数学の基礎・背後にはいつも哲学があるのであ....
「水の女」より 著者:折口信夫
用いられ、四人でも五人でも、言うことができたのだ。その論法から、八処女も古くは、
実数は自由であった。その神女群のうち、もっとも高位にいる一人がえと言うようになっ....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
果は、なかんずく最近二囘のそれは、各所に住所をもつものが一囘以上数えられたので、
実数以下よりもおそらく以上になっていると推察されている、と私は聞いた。この推定は....
「つづれ烏羽玉」より 著者:林不忘
こぶしん》入りのお旗下饗庭亮三郎が住まいである。 一口に旗下八万騎といっても、
実数は二万五千から三万人、その中に一万石譜代大名に近い一《ぴん》から槍一筋馬一頭....
「黒船前後」より 著者:服部之総
減ってゆきつつあったのである。 一八九〇 一、二〇二 (五四・〇%)
実数の上でも減った。貨物が帆船から汽船に奪われてゆくのだ。貨物は何よりも資本家的....
「三国志」より 著者:吉川英治
二年秋九月。許都はうるわしい月夜だった。 南征の師は、号して三十万とはいうが、
実数は約十万の歩兵と、四万の騎兵隊と、千余車の輜重とで編制されていた。 許都を....
「三国志」より 著者:吉川英治
るが、先生には何の対策かある。乞う、吾々のために聴かせ給え」 「百万とは号すが、
実数は七、八十万というところでしょう。それも袁紹を攻めては、その北兵を編入し、荊....
「特殊部落の人口増殖」より 著者:喜田貞吉
一万二千四百五十二人 とあって、正に六倍九分に増加しているのである。各村現在の
実数は未だこれを知るの便宜を得ぬが、仮りにその後本年まで十二箇年間に於いて、京都....
「大岡越前」より 著者:吉川英治
らの大半以上は、一般市政や、所内の事務に就いており、犯罪の検挙にあたる与力同心の
実数は、一部の人員にすぎないが、それにしても、大きな事件ともなれば、奉行所の機能....