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実益
「実益〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実益の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
所が即ち学者も未だ研究し得ぬ此のポール・レペルの秘術です」
第七十八回 発明の
実益
先生「今の学者が若し専心に、私と同様の事を研究したなら、人間の顔を作り....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
ったのである。 現代の回教国民その他の東方諸国民は、個人または国家にとって何ら
実益のありそうにもないことにはかなり無関心である。こういう環境では科学の進歩は不....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
に応じて説を立て、政法上道理に合うと否とを問わず、事情の許す限りはこれを利用して
実益を生ぜしむることをその標準となしたるがごとし。ゆえに自由主義を取るとはいえ、....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
たり、嵐山へ殺風景を持込んだり、高尾の山の中まで水力電気でかき廻わしたり、努力、
実益、富国、なんかの名の下に、物質的|偏狂人の所為を平気にして居る。心ある西洋人....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
が大変なのです」 この仕事は、実にお雪ちゃんのためにも、二重にも三重にも興味と
実益とを与えたものでした。 第一、お雪ちゃんは、これによって、生活と関連した仕....
「活動写真」より 著者:淡島寒月
報」の如く、外国の最近の出来事を撮影紹介するものである。これらこそ最も活動写真を
実益の方面に用いたものであって、世界的となった今日の我々のレッスンとして、必らず....
「虫喰い算大会」より 著者:海野十三
くなる。 虫喰い算の類を解くときは、徹頭徹尾推理の力で推していくところに興味と
実益があるのであって、1かなあ、それとも2かなあ、それでなければ3かというふうに....
「人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
な勤労によって土壌の欠陥を補う結果である。富者や権力者の奢侈に奉仕し、または何の
実益もない仕事に従事するために、人間の労働が農業からそらされることはほとんどない....
「学問の独立」より 著者:福沢諭吉
迅速にして、物理の発明に富むのみならず、その発明したるものを、人事の実際に施して
実益を取るの工風《くふう》、日《ひび》に新たにして、およそ工場または農作等に用う....
「妖怪学」より 著者:井上円了
今日すでに攻究するところにして、この学について考うるときは、信仰の果たして治療に
実益あるゆえんも、明らかに知ることを得べし。ただ、古代の信仰療法は極めて野蛮の風....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
は使われた事になる。思うに現今のネパール国王は思慮に深い人でありますから、漫りに
実益のない戦いを起さぬであろうと私は察するです。私は直接にネパール国王に逢うて度....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
を摂取し、同時に、幸運と狡猾とを尽くした最後の仕上げでそれらの讃め言葉を、有利で
実益的なものに導いていった。 このふしぎな宮廷は、謎と曖昧との住み家であった。....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
的は真理を発見するにあるをもって、人外に道を講究せざるべからず。実際哲学の目的は
実益を興起するにあるをもって、人中に道を応用せざるべからず。すなわち、理論上発見....
「平民道」より 著者:新渡戸稲造
ば一方は卑屈に縮むようでは政治の上にデモクラシーを主張してもこれ単に主張に終りて
実益が甚だ少なかろう、トいって僕は然《しか》らば政治は圧制を旨《むね》としても思....
「教育家の教育」より 著者:新渡戸稲造
るものの教育に就ては、或る英人の書いた本に教育のやり方を二つに別《わ》けて一つを
実益的学問(Utility studies)、第二を修養的学問(Culture ....