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「実践理性〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

実践理性の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
いる。だがカントの特色は、そうした国家・法律・政治等々の理論とは比較的独立に、「実践理性」の領域を、「道徳」(Sitte)の領域を、取り出し得ると考えた処にある....
詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
性」を二部に区分し、因果の理性と自由の理性を対立させた。即ち所謂「純粋理性」と「実践理性」とがこれである。カントの意味では、この自由の理性が倫理にのみ関している....
デカルト哲学について」より 著者:西田幾多郎
《しか》らざれば、それは夢幻に過ぎない。存在の前に当為があるなどいって、いわゆる実践理性の立場から道徳の形式が明《あきらか》にせられたとしても、真の実践は単に形....
若き僚友に」より 著者:宮本百合子
いでしょうか。 ところが、彼は答えました。「要請というのは哲学で云えばカントの実践理性の要請という特別の言葉であって」云々と。粗暴な狼たちは、このアキレス腱め....
現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
にまで変形したが、それと共に同じ根拠に立って、フランス・ブルジョアジーの政治学を実践理性の倫理学にまで変形した。理論理性の批判によって、認識の世界を限定しておい....
辞典」より 著者:戸坂潤
を訪れた。ロシア滞在中主著『人間の頭脳、労働の本質、一職工の書ける。純粋理性及び実践理性の再批判』(Das Wesen der menschlichen Kop....
哲学入門」より 著者:三木清
れることであるところに、道徳がある。カントは、良心を主観的強制と見、これに対して実践理性の法則に基く義務を客観的強制と見たが、道徳を単に良心の問題と考えては単な....
日記」より 著者:宮本百合子
女中ほか出来ない為、とげられるだけの発達をし得ない。惜しいことだ。 カントの「実践理性批判」の序にある伝をよみ、彼の哲学が如何ほど箇性と密接な関係を有するかを....