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実験台
「実験台〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
実験台の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「振動魔」より 著者:海野十三
地面の下でもぐらが蠢いているような音じゃありませんか」 そう云うと、夫人はこの
実験台の前から、スッと向うへ歩みはじめた。柿丘はホッとして押釦から指尖を離した。....
「蠅男」より 著者:海野十三
いかどうか、鴨下ドクトルはそれを人類文化に大なる貢献をする研究だと思い、遂にその
実験台となる人間を親しい塩田検事正に無心したのである。そこで死刑囚糊本が選ばれ、....
「地球盗難」より 著者:海野十三
ろう?」 尋ねてゆくと、やがてそれは分った。それは、かつて彼が辻川博士のために
実験台の上に乗せられ、博士の独言によれば、オメガ線と疑問線という二つの怪光線を身....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
見えない。 とうとう赤見沢博士は、背広姿のまま、室内にぶら下った。博士の足が、
実験台よりもすこし高くなったところで、小山嬢は、手にしていた綱《つな》を壁際の鉄....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
でいた。三人の椅子は、その台の前にあった。 東助も、ヒトミも、目を丸くしてこの
実験台の異風景に見とれていたが、とつぜん、一箇の架台《かだい》がレトルトをのせた....
「超人間X号」より 著者:海野十三
りも、もっと早く知りたい重大なことがある。この部屋は、どうなっていますか。器械や
実験台などは、ちゃんとしていますか」 谷博士の質問にたいして、少年たちは気のど....
「今昔ばなし抱合兵団」より 著者:海野十三
いつしか部屋の中は一面の霧の海と化してしまって、そのうちに博士がどこにいるやら、
実験台がどこにあるやら、はては自分の蟇口がどこにあるやら、皆目分らなくなってしま....
「毒瓦斯発明官」より 著者:海野十三
着た金博士と発明官|燻精とが向きあっていた。 二人は、手に手に盃を持っている。
実験台の上には、いろんな形をした洋酒の壜が、所も狭く並んでいる。 博士は盃を唇....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
。今、そこへ行くぞ」 食事の用意が出来たと聞いた途端に、博士はまるで条件反射の
実験台の犬のように、どうと口中に湧き出でた唾液を持てあましながら、半ば夢中になっ....
「空気男」より 著者:海野十三
ドン床を踏みならしながら、自分の部屋に入って、ピチンと錠を下ろした。 重い鞄を
実験台の上で開いて、中から取出したのは小型のラジオのような青色の器械だった。 ....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
には大きなグローブが三つもついていて、部屋に蔭を生じないようになっていた。大きな
実験台が、入口と対頂角をなしたところにすえてあり、電気の器具がならび、その向う側....
「火星兵団」より 著者:海野十三
うに行ったぞ!」
博士は、ひとりごとを言った。
新田先生は、博士のうしろから
実験台をのぞきこんだ。
博士はガラス管を指先につまみあげて中をのぞきこんだ。青....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
た、教祖はいろいろ治病の実績があるようですね。ボクは別に持病というものがないので
実験台にならんかも知れんが、川野先生の仰有る掌の放熱というのをボクにも一ツためし....
「戦争論」より 著者:坂口安吾
歴史の上では、本能も、人情も、ぬきがたい人間の実相の如く見えている。又、私が一人
実験台にのぼってみたところで、数千年伝承してきた習性があって、一時にそれをどうす....
「新らしき性格感情」より 著者:坂口安吾
物感情の消滅が人生を豊富にするかどうかを、私は今判じがたい。しかし私は、私自身を
実験台上へのせて、一人のテスト氏を私の中から出発せしめ、このことを考えてみようと....