客を引く[語句情報] » 客を引く

「客を引く〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

客を引くの前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
憎いことでござりまするが、一にあいきょう、二にあいきょう、若い娘のあいきょうほど客を引くにいい元手はござりませぬ。店の繁盛いたしますのも、みんなこの招きねこのせ....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
いてもくんねえ(と定句十数列の後に、次の漢文が插入されている)近来大山街道に見物客を引くは、神奈川県高座郡|葭苅の在に、竜宮の如き西洋城廓出現せるがためなり。そ....
丹下左膳」より 著者:林不忘
ござりやアす。おやすみなさいやアせ」 細い坂みちに姐さんたちが出ばって、口々に客を引く。儀作もようやく咽喉の乾きをおぼえましたので、潮風の吹きあげる縁台に腰か....
一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
それを小売商人が他の店との競争意識にとらわれて、二割要るところを一割ぐらいにして客を引くと、それでは実際の経費を償うに足らぬのであるから、この無理はどこかへ現れ....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
店するのがよろしい。それは田舎では同業者のない飛び抜けた場所に開店する方が多くの客を引くことが出来るのに、東京では概して飛び離れた場所では、多く客を引きつけるこ....
赤格子九郎右衛門の娘」より 著者:国枝史郎
と申してよろしいやら。……」 袖で顔をかくしたが、 「こういう寂しい場所へ出て客を引くのが妾の商売、……妾は夜鷹でござんすよ。――どうやら吃驚なされたご様子。....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
、大馬路の同羽春茶楼だの、四馬路の青蓮閣だのその他、劇場だの遊び場だのへ現われて客を引く手合なのだ。この娼婦達が何んと子供っぽい迄に若く、子供さながらに元気でお....
五銭のあたま」より 著者:小川未明
、店さきをきれいにしたり、またいろいろな額などを掛けたくらいでは、自分のほうへお客を引く、たしにはなりませんでした。 いままで、その村の床屋では、子供の頭を刈....
雷門以北」より 著者:久保田万太郎
らはただ手がるに、安く、手っとり早く、そうして器用に見恰好よく、一人でもよけいに客を引く……出来るだけ短い時間に出来るだけ多くの客をむかえようとする店々である。....