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客僧
「客僧〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
客僧の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「護持院原の敵討」より 著者:森鴎外
町の紙屋と云う家に泊って、町年寄福田某に尋人の事を頼んだ。ここで聞けば、勧善寺の
客僧はいよいよ敵らしく思われる。それは紀州|産のもので、何か人目を憚るわけがある....
「桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
ある重臣達は織田家の将来を想って沈んだ気持になって居たが、其中に筑紫からこの寺に
客僧となって来て居る坊さんが、信長公こそは名国主となる人だと云ったと伝えられて居....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
、筑前太宰府、観世音寺の仏体奉修の為め、京師より罷下り候ひし、勝空となん呼ばるゝ
客僧あり。奉修の事|終へて帰るさ、行脚の次に此のあたりに立ちまはり給ひしが、此の....
「旅愁」より 著者:横光利一
から聞かされていましたが、建ってからよほどになるのでしょうね。」
と彼は右側の
客僧の一人に訊ねた。
「三百五十年です。」
座の端からこの寺の若い和尚が、中学....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
敷へいらっしゃい。何か正体を見届けようなぞと云っては不可ませんが、鶴谷が許したお
客僧が、何も御遠慮には及びません。 ただすらりと開かないで、何かが圧えてでもい....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
起こしたのであった。
アリョーシャはあとになって、好奇心に燃えるオブドルスクの
客僧が、長老のぐるりや、その庵室のほとりにおしよせる僧侶の中にはいって、あちこち....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。――敷石をふむ木履の音がしてきて、客房の濡れ縁に、誰か人の気配がする……。 「
客僧どの」 「はい」 「まだお寝みではございませんでしたか」 聞き馴れた番僧の....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
彼がまだ元服前から、なんのかんのと、折々に禅でいためつけられて来た那須の雲巌寺の
客僧、疎石禅師の鉗鎚のおかげといえぬこともない。 「や。……さっきの武者が」 「....