宣揚[語句情報] »
宣揚
「宣揚〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宣揚の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
明するのであります。戦勝国の戦後の経営はどんなつまらない政治家にもできます、国威
宣揚にともなう事業の発展はどんなつまらない実業家にもできます、難いのは戦敗国の戦....
「惜みなく愛は奪う」より 著者:有島武郎
めている愛に、粗雑な、見当違いな満足を与えんが為めに、愛国とか、自由とか、国威の
宣揚とかいう心にもない旗印をかかげ、彼の奇妙な牽引力と、物質的報酬とを以て、彼に....
「読書法」より 著者:戸坂潤
を最もよく云い表わしているだろう。「日本文学翻訳問題」では、日本文化の国粋主義的
宣揚としては撞着を免れないが、日本文化の国際主義的強調として重大な意義を見出され....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
よって衣食していたとはいえ全く米塩をかえりみず。謝礼の多寡を問わず献身的に斯道の
宣揚のために精進した。 七八つの子供から六十歳以上の老人に到るまで苟も翁の門を....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
、又一等顕著に、印象づける見本のようなものなのである。
こうやって日本で最初に
宣揚されたものは、教育統制の大指針であった。処が前に云った通り、統制は常に一国主....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
において政治的意義を多少でも有てるようになった。そこで海外に向かっての日本文化の
宣揚は、今後の支配者文化団の一つのお祭り行事として続けられることだろう。その結果....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
化中央協会」と云ったようなものを、民間に造るそうである。云うまでもなく「対外文化
宣揚」がその目的なのである。 そこで、さし当り着手する事業は、一、日本文化講座....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
るまでは、のろま清次でよろしいが、成功した以上は「のろま聖人」――この名を中外に
宣揚することをまで、深く心の底に考えました。 ああ、この周到なる未来の成功の麒....
「霊訓」より 著者:浅野和三郎
す熱語を吐かしめた。かるが故に、此等の霊界居住者達は、今や互に共同一致して真理の
宣揚、顕幽一貫の神霊主義的運動の為めに、かくは汝を交通機関として、真剣な活動を試....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
である、唯一の公《おおやけ》の力となる事物必然の力へである、自ら賞罰を有し明白に
宣揚する自然の大法へである、日の出にも比すべき真理の曙《あけぼの》へである。吾人....
「安吾巷談」より 著者:坂口安吾
もある。彼らが敗戦の責任を感ぜずに、毅然たる捕虜の態度を保つことによって、国威を
宣揚していると考えているとしたら、呆れた話である。敗戦というこの事実に混乱しない....
「日本上古の硬外交」より 著者:国枝史郎
らお認めあそばされた国書を隋の煬帝に遣わされたが、その堂々たる大文章はわが国威を
宣揚したものとして殆ど古今に比類無いほど立派なものであった。即、その国書の中には....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
売の種類は何であろうとも関わぬ、海外の金儲けは即ち国富の膨脹、国権の伸長、国威の
宣揚である。極端な例を挙げれば、醜業婦の渡航を国辱である如く騒ぐは短見者流の島国....
「悪僧」より 著者:田中貢太郎
何時の比のことであったか朝鮮の王城から南に当る村に鄭と云う老宰相が住んでいた。その宰相の家には
宣揚と云う独り児の秀才があったが、それが十八歳になると父の宰相は、同族の両班の家....
「日本文化の特殊性」より 著者:戸坂潤
の場所その社会段階に於て、或る夫々の永久な文化の型として、文化規範として、抽出れ
宣揚された処の、夫々の文化のイデーを夫は指しているのである。単に文化の現象ではな....