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室戸
「室戸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
室戸の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「俘囚」より 著者:海野十三
色い枕のようなものがゴロリと転《ころが》り出た。 「これが我が国外科の最高権威、
室戸博士の餓死屍体《がししたい》です!」 あまりのことに、人々は思わず顔を背《....
「壊滅の序曲」より 著者:原民喜
なだ》に添って紀伊水道の方へ進む。が、その編隊から、いま一機がふわりと離れると、
室戸岬《むろとみさき》を越えて、ぐんぐん土佐湾に向ってゆく。……青い平原の上に泡....
「地球要塞」より 著者:海野十三
ね。つまり、日本の地図から探すと、あそこは、どのへんに当るかね」 「はい、あれは
室戸崎《むろとざき》付近です」 「なに、
室戸崎だって。すると、四国だな」 私は....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
たいへん喜び、それに事件をまかせることにしたのである。 この特別刑事調査隊長を
室戸博士といい、残りの六人も全部博士であった。殊に甲斐博士という人は、法学博士と....
「颱風雑俎」より 著者:寺田寅彦
時に進行速度がだんだんに大きくなり中心の深度が増して来た。二十一日の早朝に中心が
室戸岬附近に上陸する頃には颱風として可能な発達の極度に近いと思わるる深度に達して....
「初旅」より 著者:寺田寅彦
それも押詰まった年の暮であったと思う。自分よりは一つ年上の甥のRと二人で高知から
室戸岬まで往復四、五日の遠足をした。その頃はもちろん自動車はおろか乗合馬車もなく....
「東上記」より 著者:寺田寅彦
ようやく動揺になれて心地やゝすが/\しくなり、半ば身を起して窓外を見れば船は今|
室戸岬を廻るなり。百尺岩頭燈台の白堊日にかがやいて漁舟の波のうちに隠見するもの三....
「海神に祈る」より 著者:田中貢太郎
事場であった。海岸線が欠けた※の形をした土佐の東南端、俗にお鼻の名で呼ばれている
室戸岬から半里の西の
室戸に、古い港があって、寛文年間、土佐の経世家として知られて....
「潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
一等運転士だった石割苗太郎と朝枝、そして両端が、現在はウルリーケの夫――さきには
室戸丸の船長だった八住衡吉に、以前は事務長の犬射復六となっているからだった。 ....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
味噌汁 ×唐辛佃煮 ×菜漬 菜漬 (×印をお弁当に入れる) (十一月五日、
室戸岬へ) おほらかにおしよせて白波 ごろごろ浜 水もころころ山から海へ 銃後風....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
釣友である探偵小説家の森下雨村を訪ねることにしたのである。神戸から夜の船に乗り、
室戸岬の鼻を船がまわる頃は、もう太陽が太平洋の波の上へ昇っていた。私は、明治四十....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
のは、今から実に二十年もの昔のことで、それはその当時宮中に奉仕しておられました三
室戸伯爵を経てでございました。私はそれ以来、一日も早くこの御下命の作を完成しなく....
「画筆に生きる五十年」より 著者:上村松園
そのまま献上いたすわけでございます。 最初の御前揮毫の節に、当時の皇后宮太夫三
室戸伯爵を通じて、改めて二幅双か、三幅双の揮毫を、上納申し上げるようにという御用....
「手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
。こういうものを誰も不断に用いるとは有難いことではありませんか。 土佐といえば
室戸崎の風光や、食物では鰹の「はたき」と呼ぶ料理が自慢であります。旅では眼に口に....