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「宮参り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宮参りの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
も耄碌したか、紛失の金子の行方も調べずに、ただ矢鱈に十人を叱って太鼓をかつがせお宮参りとは、滅茶苦茶だ、おおかた智慧者の板倉殿も、このたびの不思議な盗難には手の....
鳴雪自叙伝」より 著者:内藤鳴雪
塾の下に春日神社が今でもあるが、あれが、私の産土神《うぶすながみ》で、あの社へお宮参りもしたのであった。 私の幼時の記憶の最も古いのは、何でも二つか三つ頃に溝....
旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
神の氏子になったのだと、老父《ちち》が教えてくれた。 あたしたちは神田明神へお宮参りをしましたが、お父さんは山王様へお宮参りにいったのですかときくと、そうだと....
ある恋の話」より 著者:菊池寛
すまでもありません、祖母の小さい時の、記憶の一つだと云う事ですが、お正月か何かの宮参りに履いた木履は、朱塗の金蒔絵模様に金の鈴の付いたものでしたが、おまけにその....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の後、産室を離るるに当たりて、母自ら礼参として寺に詣するを例とす。なお、わが国の宮参りのごとし。その子長じて十四、五歳に至ればまた寺に参り、コンフォメーションと....
手仕事の日本」より 著者:柳宗悦
玩具の犬張子などにも、何か紛いない江戸の姿が浮びます。今まではどの家でも子供のお宮参りの時、これを祝いに求めましたが、犬をこんなにも特色ある形にこなしたものは、....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
は節供や盆正月のことで、だからまたボニゴ(岡山県)という土地もある。生まれ児がお宮参りに着るのをミヤマヰリゴ(美作)、女がお歯黒を始めてつける日に着るのがカネツ....
年中行事覚書」より 著者:柳田国男
けで餅を供えまた大いに食う。翌十三日は鏡番と称していろいろの余興があり、翌々日も宮参り、終って一年の総勘定をする。鬮で頭屋をきめ、酒食を中心とした村の集会である....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
つかしい文章で、祭りの目的をくわしく申しのべる必要は少しもない。神さまは赤子の初宮参りの日から、もう氏子をごぞんじであって、それが心に何を願っているかもよく知っ....
むかでの跫音」より 著者:大倉燁子
ものと見えます。 千手観音の扉の内側に写真が供えてあります。その写真は赤坊がお宮参りの晴衣をつけているのです。ある家でお布施と一緒に渡されたもので、育ち難い弱....
美人鷹匠」より 著者:大倉燁子
る夕方、父と花とは案内知ったお邸内に忍び込み、様子を覗いていました。それは恰度お宮参りの日で、お屋敷はお祝いのお客様で大混雑、応接室の方からは晴れやかな笑声が絶....