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「宰府〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

宰府の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「源おじ」より 著者:国木田独歩
行末よしやと思いはかりけん、次の年の春、母は子を残していずれにか影を隠したり。太宰府《だざいふ》訪《もう》でし人帰りきての話に、かの女乞食に肖《に》たるが襤褸《....
「蘭学事始」より 著者:菊池寛
は序文をも、次のようにいって断った。 「いや、拙者かつて九州を歴遊いたした折、太宰府の天満宮へ参詣いたした節、かように申して起誓したことがござる。良沢が蘭学に志....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
を知った。その時になると、長州藩主父子は官位を復して入洛を許さるることとなり、太宰府にある三条｜実美らの五卿もまた入洛復位を許されて、その時までの舞台は全く一変....
「梅津只円翁伝」より 著者:杉山萠円
寄りで、極めて質素な平民的なものであった。 明治二十五年四月一日二日の両日、太宰府天満宮で菅公一千年遠忌大祭の神事能が催された。 この大祭は催能前の二箇月間....
「新釈諸国噺」より 著者:太宰治
う。 （本朝二十不孝、巻五の三、無用の力自慢） 猿塚 むかし筑前の国、太宰府の町に、白坂｜徳右衛門とて代々酒屋を営み太宰府一の長者、その息女お蘭の美形な....
「残されたる江戸」より 著者:柴田流星
うて、自ら嗅覚を誘る心地、どこやらに長閑な趣はあるものだ。 その夜の追儺に、太宰府天満宮の神事を移して、亀戸天神に催さるる赤鬼青鬼退治の古式、江戸ッ児にはそん....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
紀」に足往《あゆき》てふ名の犬見ゆるに、名馬に特号あるを見ず。遥か後に藤原広嗣が宰府で一声に七度嘶くを聞き尋ね、高直《たかね》で買い取った馬は初め四の杭《くい》....
「死者の書」より 著者:折口信夫
一垣内――一字と見倣して、横佩墻内と言う者が、著しく殖えて来たのである。 その太宰府からの音ずれが、久しく絶えたと思っていたら、都とは目と鼻の難波に、いつか還り....
「土俗玩具の話」より 著者:淡島寒月
であって、土地で御鷹というのは素朴な木彫で鶯に似た形の鳥であるが、これも九州｜太宰府の鷽鳥や前記の鶉車の系統に属するものである。 鷹山上杉治憲公が日向｜高鍋城....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
寧楽の京を見ずかなりなむ 〔巻三・三三一〕 大伴旅人 太宰帥大伴旅人が、筑紫太宰府にいて詠んだ五首中の一つである。旅人は六十二、三歳頃（神亀三、四年）太宰帥に....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
山野ニ※ク生ズ貧民ハ其実ヲ多トリテ粮トス筑紫ニ多シ庭訓往来《ていきんおうらい》ニ宰府ノ栗ト云是ナリ蘇恭《そきょう》ガ茅栗細如橡子ト云シモシバクリナルベシ」と述べ....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
、一時これを廃して筑紫人を用いしが、辺防たちまちにして荒廃せり。天平神護二年の大宰府の「上言」に、 賊を防ぎ辺を戍るはもと東国の軍を資る、衆を持し威を宣するは....
「日和下駄」より 著者:永井荷風
島《つくだじま》も岸の姫松の少《すくな》きに反橋《そりばし》のたゆみをかしからず宰府《さいふ》は崇《あが》め奉《たてまつ》る名のみにして染川《そめかわ》の色に合....
「本州における蝦夷の末路」より 著者:喜田貞吉
前、貞観十一年に、新羅の海賊船が二艘やって来て九州博多の海岸を掠めた時の如き、太宰府の軍人は臆病で誰もよう出かけない。やむをえずその頃附近に移住していた蝦夷人を....
「獅子舞雑考」より 著者:中山太郎
合が実に妙を極めているが、しかし三匹目の馬を捉えることは、尾張国府宮の神事や、太宰府の天満宮の神事に三人目の旅人を捉えた信仰と、共通したものであろう。 〔註一....