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宰相
「宰相〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宰相の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「報恩記」より 著者:芥川竜之介
す。沙室屋《しゃむろや》の珊瑚樹《さんごじゅ》を詐《かた》ったのも甚内です。備前
宰相《びぜんさいしょう》の伽羅《きゃら》を切ったのも、甲比丹《カピタン》「ぺれい....
「三右衛門の罪」より 著者:芥川竜之介
文政《ぶんせい》四年の師走《しわす》である。加賀《かが》の
宰相《さいしょう》治修《はるなが》の家来《けらい》に知行《ちぎょう》六百|石《こ....
「玉藻の前」より 著者:岡本綺堂
の殿上人《てんじょうびと》のうちでも気品の高い、心ばえの清らかな、まことに天下の
宰相《さいしょう》として恥ずかしからぬ人物であった。彼は色を好まなかった。年もも....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
キ国に代って鉄でまもってくれる国はいくらでもあります。いや戦争をしかけて来た国の
宰相をミルキ国に案内して、そして黄金造りの部屋を一つ与える約束でもすれば、もう戦....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
も、新教徒の保護者グスタフス・アドルフス(瑞典王)と対峙していたのが、有名な僧正
宰相リシュリュウだったのだ。実にこの事件の本体が、あの陰険きわまりない暗躍の中に....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
尼はその後、別条もありませんでした。 剣 建州の梨山廟というのは、もとの
宰相|李廻を祀ったのだと伝えられています。李は左遷されて建州の刺史となって、臨川....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
息が絶えていた。それはあまりに苛酷の仕置きであるという批難もあったが、秦棣の兄は
宰相であるので、誰も表向きに咎める者はなかった。但し秦棣はその明くる年に突然病死....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
声がきこえた。息子は死んだというのである。(独醒雑志) 紅衣の尼僧 唐の
宰相の賈耽が朝よりしりぞいて自邸に帰ると、急に上東門の番卒を召して、厳重に言い渡....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
はときどきに声を発することがあった。ある夜、かの女が又あらわれて彼に教えた。 「
宰相の楊公が江陵に府を開いて、才能のある者を徴したいといっています。今が出世の時....
「地軸作戦」より 著者:海野十三
1 某大国
宰相の特使だと称する人物が、このたび金博士の許にやってきた。 金博士は、当時|....
「怪異黒姫おろし」より 著者:江見水蔭
なったのであった。 六 世に越前家と云うは徳川家康の第二子|結城
宰相|秀康。その七十五万石の相続者|三河守忠直は、乱心と有って豊後に遷され、配所....
「決闘場」より 著者:岡本かの子
やフランス喜劇作家モリエールの嘗て住んだ家、丘の上の城ホテル、詩人バイロン卿や名
宰相ピットの家、初期の英国議会を爆破しようとしたガイホークが展望台と定めたパーリ....
「荘子」より 著者:岡本かの子
の数は王者を凌ぐと称せられて居た合従の策士蘇秦は日に日に落魄の運命に陥り新に秦の
宰相であり連衡の謀主である張儀の勢力が目ざましく根を張って来た。洛邑の子供達まで....
「二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
なら努めて寛闊なる襟度を養わねばならない、例えば西園寺侯の招宴を辞する如きは時の
宰相たり侯爵たるが故に謝絶する詩人的|狷介を示したもので政治家的または外交家的器....
「明治の文学の開拓者」より 著者:内田魯庵
な時勢である。が、坪内君が『桐一葉』を書いた時は団十郎が羅馬法王で、桜痴居士が大
宰相で、黙阿弥劇が憲法となってる大専制国であった。この間に立って論難批評したり新....