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「害す〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

害すの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:芥川竜之介
う言っているんです。御厚意は重々《じゅうじゅう》感謝しますけれども、判事の感情を害すると、反《かえ》って御厚意に背《そむ》きますからと頭を下げて頼んでいるんです....
松江印象記」より 著者:芥川竜之介
を保存せしめるためであるとすれば、かくのごとき無細工な石がきの築造は、その風趣を害する点において、まさしく当初の目的に矛盾するものである。「一幅淞波《いっぷくの....
デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
まぐに》におけるごとく洪水の害を見ることはありません。しかしその比較的に少きこの害すらダルガスの事業によって除かれたのであります。 かくのごとくにしてユトラン....
初めて見たる小樽」より 著者:石川啄木
》し、あらん限りの手段をもって、血眼《ちまなこ》になって、我が勇敢なる侵略者を迫害する。かくて人生は永劫《えいごう》の戦場である。個人が社会と戦い、青年が老人と....
宇宙女囚第一号」より 著者:海野十三
ぞ分るぞ。たとえば、脳髄の中にその黒い異物である斑点が交っていれば、脳髄の働きを害するにちがいない。――うむ、それはすばらしい発見だ。そういうことなら、なにも冒....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
キリスト教寺院の管理者の手に渡って、そうしてほとんど現代までもその文化の進歩を阻害するような影響を及ぼしてきたのである。この悲しむべき没落期は新時代のはじめに人....
去年」より 著者:伊藤左千夫
まう。 臆病心がいよいよこうじてくると、世の中のすべての物がことごとく自分を迫害するもののように思われる。強風が吹いて屋根の隅でも損ずれば、風が意地わるく自分....
世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
は、彼が墓から出て来てから三日目のことであった。もっともそれまでにも、絶えず人を害するような彼の眼の力を感じた人たちもたくさんあったが、しかもまだ彼の眼の力によ....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
全然その存在を認められない。かの徒らに地上生活を陰惨ならしめ、徒らに魂の発達を阻害する人為的束縛は、肉体の消滅と同時に、跡方もなく断絶する。之に反して、魂と魂と....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
同第十二篇、第十三篇、第十四篇、第十五篇。 一八三九年 健康を害す。 一八四〇年 同第十六篇、第十七篇。 同 ....
妖怪学」より 著者:井上円了
かれども、暫時の後に至れば、また前時の精神再び起こりて、そのもとに復するの性を妨害するの傾向あるべし。ここにおいて、第二回の術を施して重ねてその性を養成し、およ....
迷信解」より 著者:井上円了
きれば、速やかに回復するに相違ない。また、病気の軽きものに至りては、精神上より妨害することなくんば、自然に任せておいても平治することがある。もしその場合に、精神....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
人は、シナ婦人のその足を縮小にし、インド婦人のその鼻に輪環を掛くるを見て、天然を害する野蛮の風習なりという。しかして、西洋にも上下貧富を問わず、婦人は必ず両耳を....
浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
)友好と平和とを基礎にする人的、文化的、技術的、経済的交流を拡大し国交正常化を妨害することなくこれに積極的支持と協力をあたえる。とくに第四次貿易協定の完全実施を....
戦争史大観」より 著者:石原莞爾
いつかぬであろう。また消極的防衛手段が度を過ぎれば、積極的生産力、国力の増進を阻害する。防空対策についても真に達人の達観が切要である。 私は最終戦争は今後概ね....