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「家世〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

家世の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
んだそうである。美丈夫允成に肖た可憐児であったものと想われる。 志摩の稲垣氏の家世は今|詳にすることが出来ない。しかし抽斎の祖父清蔵も恐らくは相貌の立派な人で....
十二支考」より 著者:南方熊楠
そこを比丘尼|剥《はぎ》という。その後果して竜神の家|毎《つね》に夫は早世し、後家世帯が通例となる。その尼のために小祠を立て、斎《いわ》い込んだが毎度火災ありて....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
仕事と芸術へ生命をかけての悩みをやっている。同時にそれらの大部分はこの辛き世に一家世帯を背負った上の行進であり悩みである。 まったく芸術の展覧会の観賞は華やか....
随筆 寄席囃子」より 著者:正岡容
志ん生は私に語った)。ようするに『寄席』という私の小説を主に、これら明治大正の噺家世界の愉しいエピソードを従に、まさしく志ん生の話術は時として講談であり時として....
小説 円朝」より 著者:正岡容
端あまりにも花やかに花やかにと心がけ過ぎた結果、扇一本舌三寸が絶対金科玉条の落語家世界から、いつか道具の鳴物のと横街道へとよほど外れてきてしまっていた。まさしく....
私本太平記」より 著者:吉川英治
に、御降伏などというすじみちはない」 「さようなお考えは、あなた方だけのもの。武家世上では、そんな旧念など通用いたしません。まことまた、降伏なのだ。かくまで、一....