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家督
「家督〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
家督の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「邪宗門」より 著者:芥川竜之介
が致したのでございます。
五
でございますから若殿様が、御
家督を御取りになったその日の内から、御屋形《おやかた》の中へはどこからともなく、....
「忠義」より 著者:芥川竜之介
。これが本心なら、元よりこれに越した事はないが、どうして、修理はそれほど容易に、
家督を譲る気になれたのであろう。――
「御尤《ごもっと》もでございます。佐渡守様....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、五日後に因幡守は急病頓死の届けを出して、当年十七歳の嫡子小太郎がとどこおりなく
家督を相続しました。こういうことは、屋敷の方で何かのぼろを出さない限り、上《かみ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
になったら、角太郎が可愛いでしょうか。自分の生みの娘が可愛いでしょうか。角太郎に
家督を譲りたいでしょうか。お照に相続させたいでしょうか。ふだんは幾ら好い顔をして....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
由兵衛は無論に重罪であった。後家とはいいながら主人の妻と不義をかさね、あまつさえ
家督相続の娘を押し籠めて其の身代を横領しようと巧んだのであるから、引き廻しの上で....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
い娘の親たちへの義理もあり、かたがたどうすることも出来ないので、ゆくゆくはお清に
家督を嗣がせ、貰い娘の方には婿を取って分家させるというようなことを云っていたんだ....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れが三年をすぎても帰って来なければ、出先で殺されたものと認めて、その子か又は弟に
家督相続を仰せ付けられることになっていました。しかしひと思いに殺されたのは運のい....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
いる。 その中には年々巨万の地代を挙げながら、代々の慣習によって中学卒業程度で
家督を護らせられている壮年者もある。 横浜開港時代に土地開発に力を尽し、儒学と....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
丈夫でないので、こんにちでいえばまあ廃嫡というようなわけになって、次男の与五郎が
家督を相続して、本国の桑名からここの陣屋詰を申付かって来ている。 兄さんの与茂....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
るが、主人の才兵衛は、八、九年前に世を去って、ことし二十三の才次郎がひとり息子で
家督を相続していた。嫁のお元は夫とは三つちがいの二十歳で、十八の冬からここへ縁付....
「兜」より 著者:岡本綺堂
敷へかけ込んだ。その屋敷は邦原家で、そのころ祖父の勘十郎は隠居して、父の勘次郎が
家督を相続していたが、まだ若年で去年ようよう番入りをしたばかりであるから、屋敷内....
「鼠」より 著者:岡本綺堂
ささやいているのであった。 もう仕方がないとお元も覚悟した。娘に化けて近江屋の
家督を相続する――その大願成就はおぼつかない。うかうかしていると化けの皮を剥がれ....
「廿九日の牡丹餅」より 著者:岡本綺堂
あるから、どうしても逢わされないという事もない筈である。あるいは母を殺して千生に
家督を相続させ、自分も千鳥のおかみさんとして乗込むつもりであったろうという。その....
「勘平の死」より 著者:岡本綺堂
になったら、角太郎が可愛いでしょうか、自分の生みの娘が可愛いでしょうか。角太郎に
家督をゆずりたいでしょうか、おてるに相続させたいでしょうか。(だんだんに興奮して....
「恐怖の幻兵団員」より 著者:大倉燁子
格はない、と、反対しきっているのですから、夫のいないのをいいことにして、薫さんに
家督相続をさせようとしておりますのです。 そういうわけですから父の息のあるうち....