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宸
「宸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宸の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が、そのときの工兵隊はがけ下を覗くためにこんなものを用いて居た。 ◯天皇陛下御|
宸念。忝くも金一千万円也を戦災者へ下賜せらる。 ◯賀陽宮、山階宮、東久邇宮の三宮....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
めお含み置きを願っておきたい。 わたしが脚本というものに筆を染めた処女作は「紫
宸殿」という一幕物で、頼政の鵺退治を主題にした史劇であった。後に訂正して、明治二....
「応仁の乱」より 著者:菊池寛
畏れ多い限りではあるが『慶長軍記抄』に依れば「万乗の天子も些少の銭貨にかへて
宸筆を売らせ給ひ、銀紙に百人一首、伊勢物語など望みのまゝをしるせる札をつけて、御....
「魔法修行者」より 著者:幸田露伴
法使らしい。海上の船から山中の庵へ米苞が連続して空中を飛んで行ってしまったり、紫
宸殿を御手製地震でゆらゆらとさせて月卿雲客を驚かしたりなんどしたというのは活動写....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
帰城の儀、叡慮においても安んぜられず候間、滞京ありて、守衛の計略厚く相運らされ、
宸襟を安んじ奉り候よう思し召され候。英艦応接の儀は浪華港へ相回し、拒絶談判これあ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
され給うまいと慮らせられたとか。帝には還幸の節、いろいろな御心づかいに疲れて、紫
宸殿の御車寄せのところで水を召し上がったという話までが、景蔵からの便りにはこまご....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
ために見合わせになった。さてこそ英国公使の通行を見なかったのである。一方には、紫
宸殿での御対面の式がパアクス以外の二国公使に対して行なわれた。新帝は御袴に白の御....
「鵺」より 著者:楠山正雄
一 ある時天子さまがたいそう重い不思議な病におかかりになりました。なんでも夜中すぎになると、天子さまのおやすみになる紫
宸殿のお屋根の上になんとも知れない気味の悪い声で鳴くものがあります。その声をお聞....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
しめざるの規約において」であった。サン・ジェルマンの修道院長の後に、国王は特許の
宸翰《しんかん》を下した。そして修道院長の許可状と国王の
宸翰との全体は会計院と議....
「弓道中祖伝」より 著者:国枝史郎
帛! 同時に鷲鳥の嘯くような、鏑の鳴音響き渡ったが、源三位頼政鵺を射つや、鳴笛紫
宸殿に充つとある、それにも劣らぬ凄まじい鳴音が、数町に響いて空を切った箭! 見よ....
「善悪両面鼠小僧」より 著者:国枝史郎
と?」 新十郎は恐る恐る訊く。 「昔、源三位頼政は、いわゆる引目の法をもって紫
宸殿の妖怪を追ったというが、其方の得意の一刀流をもって妖怪を追うこと出来ようかな....
「にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
召された。そして、間もなく、 『再びこれを得たらんには、割愛を望む』 との、ご
宸翰を賜わったほどであった。 また、水戸家であったか、毛利侯であったか、ある時....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
飛脚をたて、伝馬船隊をして海峡中を捜査せしめた。ドレイクへあてての怒りにあふれた
宸翰のなかで彼女は、哀れなサア・ロオジャーを次のように弾劾している。 「ロオジャ....
「中世の文学伝統」より 著者:風巻景次郎
して撰定の行われたと見る点は、今もその通りで変りはないが、それは今では後鳥羽院|
宸撰説とでも言うべき説の成立によって、一層決定的なものとなって来ている。それは、....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
から、市庁舎の内部をグルグル回って、その構造の立派なことを激賞した。 「これは紫
宸殿より立派でござりますなア」 「昔は事務がありませんでしたから。こんな建築も必....