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宸念
「宸念〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
宸念の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
が、そのときの工兵隊はがけ下を覗くためにこんなものを用いて居た。 ◯天皇陛下御|
宸念。忝くも金一千万円也を戦災者へ下賜せらる。 ◯賀陽宮、山階宮、東久邇宮の三宮....
「三国志」より 著者:吉川英治
お、御眉の陰のみは暗い。 伏皇后は、そっと問われた。 「陛下。何をそのようにご
宸念を傷めておいで遊ばしますか」 「朕の行く末は案じぬが、世の末を思うと、夜も安....
「三国志」より 著者:吉川英治
重きを思い給わば、何とぞ玉体をお損ね遊ばさぬように。そして努めて、士気の昂揚をご
宸念あそばして下さい」 と、奏した。 「――いかにも」 玄徳もすぐ悟った。 ....
「三国志」より 著者:吉川英治
と呼ばんよりむしろ孔明そのものの存在である。どうしたらよいであろう」 「さほどご
宸念には及ばないでしょう」 仲達はおっとり答えた。 「――自然に、蜀軍をして、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
こで終ったわけでない」 「とは申せ。兄左近や一味の多くを討死させたのみか、上の御
宸念をも煩わせ奉った身が、どの面さげて」 「さまで、悔やむなれば、なおさらのこと....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
い。わけて尊氏めは、おのれ第二の頼朝にならんと、望んでおるものを」 「まこと、御
宸念のほど、ご無理はございませぬ、が、もし正成にみゆるしを給わるなら、正成自身、....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
ても、両者の同陣は、いかがあろうと、公卿みな、懸念いたしておったところぞ」 「ご
宸念をわずらわし奉り、いちいち、申しわけもございません」 「いやなに」 と、後....