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容認
「容認〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
容認の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ねずみと猫」より 著者:寺田寅彦
う迷信があったりするくらいだから、少なくもわれわれ日本人は天井にねずみのいる事を
容認しなければならない事になっているかもしれない。それを自分だけが勝手に拒絶しよ....
「ルクレチウスと科学」より 著者:寺田寅彦
なはだ注目すべき考えである。 彼は人間や動物に自由意志なるものの存在を無条件に
容認する。さて彼の元子論に従ってすべての元子が自然方則によって直線落下をつづける....
「断水の日」より 著者:寺田寅彦
材料の質やその構造の弱点などに関する段階的系統的の検定を経た上でなければ、だれも
容認しない事になっていたのならば、おそらくこれほどの事はあるまいと思われる。 ....
「科学論」より 著者:戸坂潤
の意義の重大さは明らかである。 自然科学が今日の科学全体に対して有つ代表権を、
容認するにしても
容認しないにしても、又はある制限と代用物とを条件としてしか
容認し....
「世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
いては中国側に苦情のありようはない。中国側は、党部の名に於て、日本側の要求全部を
容認することとなったのだが、之に対して例の磯谷少将は語っている。「今回の事件に関....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
るから中国側に苦情のありようはない。中国側は、党部の名に於て、日本側の要求全部を
容認することとなったのだが、之に対して例の磯谷少将は語っている。「今回の事件に関....
「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」より 著者:戸坂潤
のは勿論科学公式のことだ。社交の公式や服装の公式のことではない。だから公式を一旦
容認すれば、その背後につめかけている膨大な科学(自然科学ばかりでなく社会科学もで....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
っさいのことが明らかになるのだ。ところが、またここへコンマがはいるよ。僕はそれを
容認することができないのだ。で、僕はこの地上に生きているあいだに、自分自身で早急....
「省察」より 著者:デカルトルネ
く知り始めるに至って、感覚によって得ると思われるすべてのものは、もちろん軽々しく
容認せらるべきではないが、しかしまたそのすべてのものに疑いをいれるべきでもない、....
「人魚謎お岩殺し」より 著者:小栗虫太郎
ワルベ、サンチレール、フェルスター、レーシェルなどの、有名な畸形学者がいっせいに
容認するところとなって、双体畸形の右側に位するものは、一様に心臓が、右にあるとい....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
かというと、必ずしもそうとのみはいえないのである。なぜならば、私が名まえの使用を
容認したことは、某氏の手紙の示唆によつて集団が単なる文化事業団体にすぎないという....
「安吾人生案内」より 著者:坂口安吾
よって、当裁判所は原告の本訴請求中、金三万円の損害賠償の部分を理由あるものとして
容認し、その余の部分、および慰藉料請求は失当として、これを排斥する。(東京地方裁....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
らんでおります。しかるに政府は、独占禁止法の精神を無視して、その生産制限の要求を
容認しております。その結果は物価のつり上げとなって現われて来るのであります。この....
「神代史の研究法」より 著者:津田左右吉
その時始めて神代の巻にそういう分子の含まれているという仮説が、一つの解釈法として
容認せられるのである。ただここに注意すべきことは、こういう研究は全然神代の巻の物....
「特殊部落ということについて」より 著者:喜田貞吉
からのみの事であった。政府は立派にその区別撤廃を命じても、一般社会は事実上これを
容認しない。彼らは新平民という別の名称を以て、依然として区別せられた。したがって....