寂れる[語句情報] »
寂れる
「寂れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寂れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「梵雲庵漫録」より 著者:淡島寒月
美音で「蝋燭で御座いかな」と踊るような身ぶりをして売って歩いたが、馬喰町の夜店が
寂れると同時に、鳥羽絵の升落しの風をして、大きな拵らえ物の鼠を持って、好く往来で....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
岸に打つ浪が音を高め、沖から吹いて来る潮風が、肌を刺すように寒くなった。銚子港の
寂れる季節が、だんだん近寄って来たのであった。 敵は襲って来なかった。で別荘は....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
一杯念入りにして、東雲師没後の彫刻に一層好評を得るよう心掛けました。これは、店の
寂れることを用心するには、注文の品を手堅く念入りにして、一層|華客場の信用を高め....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
のよ。で、政府に収入がなくなったばかりで無く、遊楽地という遊楽地は火の消えた様に
寂れる仕末…………ここから海岸伝いで国境を越えたサン・セバスチアンが宜い例ですよ....