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寄り合い
「寄り合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄り合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
の帽子をかぶり、その上に狐の尻尾をなびかせているので、すぐに見分けがついた。何か
寄り合いをしている田舎の人たちが、この有名な頭飾りを遠くに見つけ、それが騎馬の一....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
して緑町の方を向いて合掌し、くどくどとお念仏を誦した。 こうして、杜とお千との
寄り合い世帯が始まった。二十五の若い男と、三十二の大年増の取組は、内容に於て甚だ....
「機密の魅惑」より 著者:大倉燁子
領事夫人を鼻にかけて、土地の古株の奥さまがたを立てないってわけなんでしょうね。お
寄り合いだの会だので我儘をなさるんじゃありませんか?』 『否え、そういう処へはち....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
に田原屋という貸席がありました。やはり今日の貸席とおなじように、そこでいろいろの
寄り合いをしたり、無尽をしたり、遊芸のお浚いをしたり、まあそんなことで相当に繁昌....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
、そこへまた丁度に帰って来たのが亭主の宇三郎です。近所の二階に花合わせや小博奕の
寄り合いがあって、いい旦那衆も集まって来る。これを内会と云います。宇三郎もその内....
「わが町」より 著者:織田作之助
っそりとして、羅宇しかえ屋の女房でさえ、これを見ては、声をつつしんだ。 長屋の
寄り合いにはなくてかなわぬ〆団治も、 「おまはん、今日はただの晩やあらへんさかい....
「わが町」より 著者:織田作之助
ひっそりして、羅宇しかえ屋の女房でさえ、これを見ては、声をつつしんだ。 長屋の
寄り合いには無くてかなわぬ落語家の〆団治も、今夜は普通の晩やあらへんさかいと、滑....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
斎宮助と云う。先年世良田合戦、御影寺合戦(永禄三年)終って間もなく、浅井家の家中
寄り合い、諸士の手柄話の噂などした。その時、斎宮助、「我等が祖父大和守、又兄なる....
「特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
受けなければならなかったのでありましょうが、今日ではよい身分の人々の娘さんたちの
寄り合いで、監督も厳重だし、教育の手当ても行き届き、内容実質共に賤しいものであり....
「八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
六 窩人の頭領杉右衛門の娘の今年十九の山吹は家の一間で泣いていた。 父は
寄り合いに出かけて行き弟の牛丸もどこへ行ったものか家の内にはいなかった。 彼女....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
と知らぬが仏様に其年なられし跡は、山林|家蔵椽の下の糠味噌瓶まで譲り受けて村|中
寄り合いの席に肩ぎしつかせての正坐、片腹痛き世や。あわれ室香はむら雲迷い野分吹く....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
ずいぶん殺伐なところなんだ。かねて警察でも目をつけていたんだが、命知らずの連中の
寄り合い場所だから、かの蜂の巣をつついて怪我をするようなことになってもよくないか....
「宝島」より 著者:佐々木直次郎
だけの勇気があったならてんでに逃げ出したことであろう。だが恐怖のために彼等は互に
寄り合い、ジョンの大胆さが自分たちを助けてくれるかのように、彼のすぐ近くにいた。....
「右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
のよろしくないところを遺憾なく発揮いたしました。 「はてな、きょうは何かご番所に
寄り合いでもござんしたかな――」 しきりと首をひねっていましたが、右門はひとこ....
「『七面鳥』と『忘れ褌』」より 著者:佐藤垢石
徳利と茶のみ茶碗が転げている。下駄や草履も、乱暴に取りちらしてある。 『何者の、
寄り合いだんべ』 爺さんは、しばし解けぬ疑いに茫っとして、堂の入口に佇んだ。 ....