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寄付金
「寄付金〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄付金の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「少女地獄」より 著者:夢野久作
れば二、三万円ぐらいは費用を見積らなければならない事。だから胸像だけでもまだまだ
寄付金額が足りない……。 と言ったような事なぞをコソコソと説明してまわって、と....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
なり) ◯夜、若林国民学校の根本先生(昌彦の先生)来宅。全教組のスト問題と学校の
寄付金問題につき明日学校にて理事評議員会あるとかにて伝えに来られしもの。病中につ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
幡宮の茅葺の古い社殿は街道から見えるところにあった。華表のかたわらには社殿修繕の
寄付金の姓名と額とが古く新しく並べて書いてある。周囲の欅の大木にはもう新芽がきざ....
「駆逐されんとする文人」より 著者:内田魯庵
が、之まで較やもすると浮浪人扱いされた文人の収入を税源にしようというは、済生会の
寄付金を勧誘されたような気がして名誉に感じるが、芸術税というは世界に比類なき珍税....
「東山時代における一縉紳の生活」より 著者:原勝郎
公卿の財源になり、公卿の中には、手もと不如意になると遍歴を始めて、地方豪族を頼り
寄付金を集めた者も少なくない。しかしてこの目的に最も好都合なのは、すなわち蹴鞠《....
「北支点描」より 著者:豊島与志雄
を有すると云われているが、それが大抵富有な上層階級の人々ばかりである。会員からの
寄付金などは如何程でも集め得るらしい。或は一種のフリーメーソン的結社であるとの説....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
て再考せしむるような言葉を発するのだった。かつて彼は町のある客間で、貧民のために
寄付金を集めたことがあった。そこには、老年で富裕で貪慾《どんよく》で、過激な王党....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
で来賓に向かって、この金はさっそくあわれな大道音楽師のために救護所設立の第一回|
寄付金としたいと宣言した。そのあとの寄付はわたしと母とですることにする。 「おく....
「生活と一枚の宗教」より 著者:倉田百三
反省が深刻ではない。だから仕事のうえではなるほど人の役にたつようなことをしたり、
寄付金も集めたりいたしますが、善いとか悪いとか生命の触れたところの、親鸞的な魂が....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
私は孤児院のためじつに嬉しく、自分の誠意の容れられたことを深く感謝した。 この
寄付金募集が機会となって、その後押川先生を初めその教会の人々と親しく交わるように....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
たのもありますけれども……。
チベットの大蔵省はただ租税を取扱うばかりでない。
寄付金または喜捨の金品も取扱うです。釈迦堂へ何を上げて来ても、あるいは大法会の時....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
築、負債償却等にも用うるという。 各寺院にて一週内に集まりたる賽銭その他種々の
寄付金は、堂内の掲示場に掲示するを例とす。また、寺によりては新聞上に広告する所あ....
「随筆 私本太平記」より 著者:吉川英治
お互い国民のこのどうにもできない気もちを歯ガユがらないのは、どうしたことだろう。
寄付金に寄贈品に町会までもやってはいる。だがそれだけのことだ。現に被災地ではまだ....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
ので、ばあさんが大阪府知事の名が顧問として載っている「汎愛扶殖会」の帳面を持って
寄付金を集めてくる。もちろんインチキなのだが、この
寄付金が貧しい老夫婦の生活費の....
「丘の銅像」より 著者:新美南吉
生の考えどおりにすることにして、まず、馬をつくるために、村じゅう、一けん一けん、
寄付金《きふきん》をあつめにいきました。 「ペテロのおかげで、わが国は勝ちました....