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「寄合い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寄合いの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
婦系図」より 著者:泉鏡花
ですから。またと云っちゃ竜爪山へでも行かなきゃならない。そうすりゃ、まるで天狗が寄合いをつけるようです。」 「余計な事を言わんで、簡単に申せ。」 と今の諧謔に....
二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
も、代議士は愚か区会議員の選挙権が無くとも、社会的には公人と看做されないで親族の寄合いに一人前の待遇を受けなくとも文人自身からして不思議と思わなかった。寧ろ文人....
取返し物語」より 著者:岡本かの子
ぬわ……………………それに就いて思い出した。こちの息子の源兵衛はな、門徒若衆達の寄合いの帰りに今宵は山科に来ている筈、戻りは遅うなろうも知れん。決して心配さっし....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
れていたが、なにぶんにも此の頃は町内が騒がしくて、毎日のように町《ちょう》役人の寄合いがあるので、彼は出来るだけ我慢して起きていた。それがどうしても堪えられなく....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
は興行にさわるので、ほかの人々が仲裁して無事に納めた。 「なんと云っても女同士の寄合いですから、いろいろうるさいと見えますよ」と、亭主は云った。 「小三津はなん....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
木は後に越前に在って青木紀伊守|一矩に仕えたが、ある時同じ家中の荻野河内の館で、寄合いがあった際、人々に勧められて、余呉湖畔戦の想い出話をした事がある。「金の脇....
開運の鼓」より 著者:国枝史郎
光、いずれも彼の塾生であった。 しかし喬木風強し矣! 幕府の執政に疑がわれて「寄合い」の身に左遷された。 ちょうどこの時分の事であった。欝勃たる覇気と忿懣と....
新釈諸国噺」より 著者:太宰治
。そのままにはして置けねえ。」 「あたしよ、あたしが言ったのよ。何のかのと近所に寄合いをこしらえさせてお祭り騒ぎをしようとたくらんでばかりいるんだもの。いい気味....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
ですね。退歩しつつあります。なっちゃいないんですからねえ。まるで泥棒ときちがいの寄合いだ。自制なんかということは薬にしたくてもない。一に金、二に金、三に金、が、....
変った話」より 著者:寺田寅彦
い考えの掘出しものが見付かるだろう、というのであった。それで大勢のギリシア学者が寄合い討論をして翻訳をした、その結果が「ロイブ古典叢書」の一冊として出版され我邦....
ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
うようになるだろうと恐れていた。しかし心では恨めしくてたまらなかった。 悲しい寄合い、夕、ランプを取り囲み、汚点のついた布卓の上で、つまらない世間話や貪《むさ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありません。 「天誅組」は天忠組である、天朝《てんちょう》へ忠義を尽す義士たちの寄合いである。そうして机竜之助は、かの新徴組から新撰組にまで、腕を貸した男である....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
責めているのでございますから、ちょうど婚礼最中の当家は上を下への大騒ぎで、村の大寄合いが始まってその相談の上、年寄たちが土産物を持って御機嫌伺いに行って、お願い....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
様こそ、そんな言いがかりをして、この身代が欲しいのやろ」 「笑わせなさんな、親類寄合いの時、わしをこの家の後嗣《あととり》にと、相談のきまったのを、こんなけがら....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
「ほんとに、お前さん、歳どんでしたねえ、みんながまた、新撰組、新撰組って、鬼の寄合いででもあるように騒ぐもんだから、どんなに荒武者が来るかとビクビクものでいた....