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寄宿生
「寄宿生〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寄宿生の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
と、教頭は頤で教えて、 「何を、茶をくれい。」 「へい。」 「そこを閉めて行け、
寄宿生が覗くようだ。」 四十八 扉が閉ると、教頭|身構を崩して、....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
わりをして飲んだ。美穂子は兄のそばにすわって、遠慮なしにいろいろな話をした。 「
寄宿生活はずいぶんたいへんでしょう」 清三はこうきくと、 「えゝえゝ、ずいぶん....
「蒲団」より 著者:田山花袋
とか言うことは、来た当座こそ切実に辛く感じもしたが、やがては全く忘れて、女学生の
寄宿生活をこの上なく面白く思うようになった。旨味い南瓜を食べさせないと云っては、....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
外交家小村侯爵はタシカ私立法律学校の貧乏講師であった。英雄広瀬中佐はまだ兵学校の
寄宿生であった。 二十五年前には日清、日露の二大戦役が続いて二十年間に有ろうと....
「小公女」より 著者:菊池寛
した。黒い髪も、緑色の眼も、見る眼には見事に映るくらいだったのです。 セエラは
寄宿生は
寄宿生でも、普通の生徒と違って、特別に美しい寝室と居間とをあてがわれるこ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
彼女は疲れきってもどって来ながら、オリヴィエの世話をしてやった。オリヴィエは半
寄宿生として中学で一日を過ごし、夕方にしか帰って来なかった。彼女は夕食の支度《し....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
励されたものであって、聖衣に対するある予備趣味を娘らに与えるためのものだったが、
寄宿生らにとっては現実の幸福であり実際の楽しみであった。彼女らはごく単純にそれを....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
けれどもただ、不快に思われるほどの厚かましさでいつもその目を上げていた。修道院の
寄宿生に見るような同時に年寄りらしいまた子供らしい服装をして、黒いメリノラシャの....
「雨」より 著者:織田作之助
うちに理由もなく応援団の者に撲られた。記念祭の日、赤い褌をしめて裸体で踊っている
寄宿生の群れを見て、軽蔑のあまり涙が落ちた。どいつもこいつも無邪気さを装って観衆....
「博物誌」より 著者:岸田国士
ずかしやの婆さんは、くるりと向うをむいてしまう。 道の上に、またも七面鳥学校の
寄宿生たち。 毎日、天気がどうであろうと、彼女らは散歩に出かける。 彼女らは....
「フランケンシュタイン」より 著者:シェリーメアリー・ウォルストンクラフト
ないうちに脱出の好機会をつかむようなことがあっても、サフィーはリヴォルノの尼寺に
寄宿生として残していってもらう、ということに話を取り決め、それから、愛するアラビ....
「死体を喫う学生」より 著者:田中貢太郎
の扉にぶっつかりながら、 「開けてくれ、開けてくれ」 と大声で喚きたてたので、
寄宿生たちが驚いで起きて来た。Mは舌が硬ばって事情を話すこともできないので、その....
「母と娘」より 著者:岡本かの子
の一大勢力となって来た。やがてアグネスは女学校へ通うようになった。始めの一年間は
寄宿生活をした。土曜から日曜へかけて家へ帰って来た。女学校に於ける彼女の生活は仲....
「西航日録」より 著者:井上円了
食事の傍観もすこぶる興味あるを覚ゆ。この校の規則として、通学生も昼食料を納めて、
寄宿生と同様に食堂にて喫飯するなり。 大学はもちろん、市内の学校中名あるものは....
「雨」より 著者:織田作之助
に赤いふんどしを緊め、デカンショ/\と観衆の拍手を計算にいれた所謂無邪気さで踊る
寄宿生の群には何故か加わる気がせず、絶えず観衆の拍手が必要な筈の自分がそれを嫌悪....