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「寄贈〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寄贈の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水の三日」より 著者:芥川竜之介
金《ぎえんきん》の一部をさいてあがなった、四百余の猿股《さるまた》を罹災民諸君に寄贈することになった。皆で、猿股の一ダースを入れた箱を一つずつ持って、部屋部屋を....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
屋の払いもきちんきちんと現金で渡し、銘酒《めいしゅ》の本鋪《ほんぽ》から、看板を寄贈《きぞう》してやろうというくらいになり、蝶子の三味線も空《むな》しく押入れに....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
調なり。 ◯加藤戒三氏、見舞に来てくれる。牛の血から製したブルテイン第一号壱缶を寄贈される。血の損失に痛い私にはありがたい贈物なり。 ◯蒼鷺幽鬼雄の第二作「血染....
わが町」より 著者:織田作之助
に代って酒もよく出た。酒屋の払いもきちんきちんと現金で渡し、酩酒の本鋪から看板を寄贈してやろうというくらいで、蝶子の三味線もこんどばかりは空しく押入れにしまった....
紅毛傾城」より 著者:小栗虫太郎
った、ピーボディ博物館の蔵書であって、著名な鯨画の収集家、アラン・フォーブス氏の寄贈になるものであった。 で、そのうちの一冊は、書名を『捕鯨行銅版画集、|付記....
勧善懲悪」より 著者:織田作之助
」の自費出版。 しかし、これはおかしい程売れず、結果、学校、官庁、団体への大量寄贈でお茶を濁すなど、うわべは体裁よかったが、思えば、醜態だったね。だいいち、褒....
東京文壇に与う」より 著者:織田作之助
いつも思うのであるが、今日は同人雑誌の洪水時代で、毎月私の手元へも夥しい小冊子が寄贈される。(中略)扨それらの雑誌を見ると、殆んど大部分が東京の出版であり、熟れ....
」より 著者:犬田卯
げる計画は次から次へと実施されはじめた。村社の修復、屋根がえ、学校長への大礼服の寄贈(しかもこれは貧富に拘らず、校長氏が準訓以来教えた全部の卒業生各自への二十銭....
税所敦子孝養図」より 著者:上村松園
校の講堂に飾って置きたいのですが、ひとつ児童たちの教訓になるような絵を是非描いて寄贈してほしい」 と、言われた。 非常に結構な話であり、一枚の絵でもって何千....
明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
引幕の費用全部を外国人側から支出したのではなく、外国人からは幾らかの金をまとめて寄贈し、それを土台に守田がまた幾らかの足し前をして、予定以上の立派なものを作りあ....
」より 著者:カフカフランツ
三日の消防隊組合のお祭りのときでした。城もこれに参加して、新しい消防ポンプを一台寄贈してくれたんです。ソルティーニは仕事の一部として消防隊の件を扱っているという....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
英語の通弁人を介して演説を致しました。で間島さんは特に発起されて私のために幾分の寄贈金を集めてくれた。其金が四百五十三ルピーばかりありました。其金でカルカッタの....
西航日録」より 著者:井上円了
強いてこれを印刷せんことをもとめらる。余、ついにその請いをいれて、これを同窓会に寄贈することとなす。書中記するところの詩歌のごときは、抱腹に堪えざるもの多きも、....
ある日の午後」より 著者:小川未明
だこんな長屋があるという位にしか思われなかった。 ある新聞社にいる知人から毎日寄贈してくれる新聞がこの越して来てから二三|日届かなかったので、私はきっと配達人....
色盲検査表の話」より 著者:石原忍
十部をもらい受け、更に三十部自弁して合せて九十部を世界各国の著名の大学や眼科医へ寄贈したのであります。それが大正七年のことでした。 その後しばらくの間は何の反....