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密会
「密会〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
密会の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「開化の良人」より 著者:芥川竜之介
僕も今更話したいとは思わない。が、とにかくある極めて偶然な機会から、僕自身彼等の
密会する所を見たと云う事だけ云って置こう。』私は巻煙草の灰を舷《ふなばた》の外に....
「妙な話」より 著者:芥川竜之介
れはちょうど三年以前、千枝子《ちえこ》が二度までも私と、中央停車場に落ち合うべき
密会《みっかい》の約を破った上、永久に貞淑な妻でありたいと云う、簡単な手紙をよこ....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
だ》きて懐《ふところ》にせり。時に通り懸かりたる夜稼ぎの車夫は、怪しむべき月下の
密会を一瞥《いちべつ》して、 「お合い乗り、都合で、いかがで」 渠は愚弄《ぐろ....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
スニー氏の意見に賛成する者が、世界の方々に現われた。 やがてこのことは、連日秘
密会議を開いている世界連合の臨時緊急会議にまで響いていった。実は、その会議でも、....
「振動魔」より 著者:海野十三
た。 柿丘秋郎が、自邸の空地の一隅に、妙な形の掘立小屋を建てはじめたのは、例の
密会事件があってから、三十日あまり過ぎたのちのことだった。その堀立小屋は、窓がた....
「白蛇の死」より 著者:海野十三
いよいよ国太郎が逮捕されたとなると、事件は、何う展開するであろう。国太郎とお由の
密会には証人がある事だし、あの夜土岐技手が現場へ呼ばれた時には、既にお由は死んで....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
だった。記憶のよい読者は、彼女が神田のキャバレ・イーグルで、そこがG・P・Uの秘
密会合所と知らないで勤めているところを、団員を装って入り込んでいた帆村探偵に助け....
「戦時旅行鞄」より 著者:海野十三
って、彼でか頭の金博士を抉り殺してしまうべきか。 醤は、幹部を某所に集めて、秘
密会議を開くこと連続三十九回、遂に会議の結論のようなものが出て来た。 その結論....
「怪塔王」より 著者:海野十三
○○軍港にうかんでいる旗艦六甲の司令官室において、池上少将は、いま幕僚を集めて秘
密会議中です。そこには塩田大尉と一彦少年の顔も見えます。いや、見えるどころではな....
「第四次元の男」より 著者:海野十三
と)の身体が見えなかったわけじゃないのさ」 「えっ?」 「つまり、あんなところで
密会している若い男女にとって、向うから突き当ってくるその人は、不気味な恐ろしい人....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
からはじまる全軍の日本攻略を決行いたします」 リット提督は本国政府から、英ソ秘
密会談について、とくに英国全権の重い職務を与えられていたのであった。 「私も、と....
「黒百合」より 著者:泉鏡花
ないで、私があの印を付けておく内は不残趣味があるわい。姦通かな、親々の目を盗んで
密会するかな、さもなけりゃ生命がけで惚れたとか、惚れられたとかいう奴等、そして男....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
る考で、おりおり目を怒らせて眺め、あるいは大声をあげて彼等の迷いを醒し、あるいは
密会所に小石を投げ込むこともある。 ところが彼は三十になって竟に若い尼になやま....
「穴」より 著者:岡本綺堂
かにも何者かが忍んでいたのかも知れない。あるいは近所の男と女がこの空地を利用して
密会していたのではあるまいか。かれらは何かに驚かされて、あるいは父の足音におどろ....
「活人形」より 著者:泉鏡花
に我は腸を断つばかりなりし。 数うれば三年|前、一日黄昏の暗紛れ、潜かに下枝に
密会い、様子を聞けば得三は、四十を越したる年にも恥じず、下枝を捉えて妻にせん。我....