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「密偵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

密偵の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
間諜座事件」より 著者:海野十三
ぐるのと同じことだ。固くなったり、驚いたりして発見されまいぞ」 「あのなかは敵の密偵で一杯なんだろうな」 「毎夜、観客の中に百人近くの密偵が交っているということ....
」より 著者:海野十三
外に走り出した。 「なーんだ、本当の弁当屋の小僧か」 「いや小僧に化けて、白軍の密偵が潜入して来るかも知れないのだ」とマレウスキー中尉は神経を尖らした。 「油断....
島原の乱」より 著者:菊池寛
軍の中に自刃せしめた。何しろ、島中の人民はほとんど総てが信徒なので、征討軍が放つ密偵は悉く偽りの報告を齎すから、まるで裏をかかれ通しである。 十一月十九日、寄....
パルチザン・ウォルコフ」より 著者:黒島伝治
有名だった。そればかりでなく、そこの百姓が残らずパルチザンだ。――ポーランド人の密偵の報告によるとそうだった。 密偵は、日本軍にこびるために、故意に事実を曲げ....
日本脱出記」より 著者:大杉栄
てあると言う。そしてその旅券係では、同じ建物の中のセルビス・ド・シュウルテという密偵局へ廻したから、そこへ行けと言う。そしてまた、その密偵局では、二、三日中に通....
怪星ガン」より 著者:海野十三
との秘密の会話が、怪星ガンの支配者に聞かれてしまったのかな。やっぱり目に見えない密偵がわれわれをいつも番していたんだな。秘密の話なんかして、よくなかった) ポ....
二、〇〇〇年戦争」より 著者:海野十三
ばかりにございます」 「ふーん。はてな……」 と大総督は、椅子の蔭に平つくばる密偵司令官ハヤブサと、おどろきの眼と眼とを見合せた。 トマト姫 大総督ス....
暗号音盤事件」より 著者:海野十三
国際都市 私たちは、暫くの間リスボンに滞在することになった。 私の連れというのは、例の有名な勇猛密偵の白木豹二のことだ。 リスボンは、ポルトガルの首都だ。そのころリスボンは、....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
を偽造してもっているからだ。本当に君は、中国人であろうか。われ等は、君を日本人の密偵だと睨んでいるのだが……」 仏天青は、その然らざる所以を滔々と述べた。そし....
火薬船」より 著者:海野十三
びらを、ぴったりとじた。 「おい、結果を早く聞こう。あれは、どうした。そのすじの密偵を片づけることは?」 「あははは、もう安心してもらいましょう。あいつは二度と....
地底戦車の怪人」より 著者:海野十三
、さっと前へ出て来て、沖島をするどく指し、 「こいつは、中国人――いや、日本人の密偵にちがいありません。この戦車の中に、しのびこんでいたので、自分が捕虜となした....
東京要塞」より 著者:海野十三
ろうか。 いや、それは残念ながら、そうではなかったようである。たとえば今、外国密偵団の監視をやっている有名な青年探偵|帆村荘六が、数日前その筋から示唆をうけた....
流線間諜」より 著者:海野十三
というか凡そありとあらゆる美しい花がべた一面に描き散らしてあった。 万花画譜!密偵の巣窟に、この似つかわしからぬ図柄は一体どんな秘密を蔵しているのであろうか。....
」より 著者:黒島伝治
てあったそうだ。」 「誰れからきいた?」 「今、尿道注射に来た憲兵が云っとった。密偵が見つけ出して来たんだ。」 密偵は、鮮人だった。日本語と露西亜語がなか/\....
キド効果」より 著者:海野十三
のは、「松」こと椎名咲松という男であって、これは団員となっているが、実は其の筋の密偵をつとめていた人物だった。椎名咲松の殺されたことは公けに対しての挑戦と見られ....