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「密猟〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

密猟の前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
る前に向う側へ下りてしまう。膃肭臍《おっとせい》がひなたぼっこをしているところへ密猟船が向ったような者だ。主人は無論後架で張り番をしている訳ではない。と云って木....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
義の戦士だった。そうして、六年あまりもモザンビイクで暮すうちに、彼はカークという密猟者と親しくなった。次いで、よくカークをつれて奥地へゆく、アッコルティ先生とも....
牡丹」より 著者:宮本百合子
ようになった。 石川は元来若い時分は乱暴な生活をした男であった。南洋の無人島で密猟をしていたこともある。××町に住むようになって、いろいろな暮しを見ききする間....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ついたか、という疑問に答えたところを、つづり合わせてみると、なんでも日本の北海へ密猟に来て、その帰りがけに、この近海へ碇泊《ていはく》しているうち、勝負事で、仲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
しました。 それは、この銚子の浜のうちの「クロバエ」という浦へ、先年、ある国の密猟船が吹きつけられて来て、そのなかの一隻が破壊して、海の中へ沈んでしまった。乗....
怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
買いにいく冷凍船とみせかけているが、じつは、千島の無人島で、ラッコやオットセイを密猟する、国際的どろぼう船なのさ」 「へえ。じゃ、僕等も、どろぼうの手下にされた....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
てゆかれた。彼は前から小銃を一|挺《ちょう》持っていて、だれよりも上手で、少しは密猟もやっていた。それが彼にはなはだ不利であった。密猟者に対しては世間一般の至当....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
人のうちでは一つの商品である、あの歓待ということであった。それからまた彼は巧みな密猟者で、小銃の上手なことは評判になっていた。彼は一種の冷ややかな静かな笑い方を....
レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
聞こえる前にまず歌の声が聞こえた。シャートレの地牢《ちろう》を通ってきたあわれな密猟者スュルヴァンサンはこういった、「私をささえてくれたものは韻律である。」詩は....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
。 「ヴクトウ、お前は知っとるじゃろう」 と、彼の息子のほうを見ながら 「あの密猟者隊を解散させた時、あいつ等が私を殺ろすと云ったのを。――そうしてエドワード....
博物誌」より 著者:岸田国士
le こいつは虫の世界の憲兵というところか? 一日じゅう跳び回っては、影なき密猟者の捜索に躍起になっているが、それがどうしてもつかまらない。 どんなに高く....
リズムの構造」より 著者:中井正一
時、櫂の音が聞える前にまず歌の声が聞えていた。シャートレの地牢を通って来た憐れな密猟者スユルヴァンサンは『私を支えてくれたものは韻律である』と告げている。」 ....
深川女房」より 著者:小栗風葉
もしようがないからというので、船長始め皆が相談の上、一番度胸を据えて露西亜の方へ密猟と出かけたんだ。すると、運の悪い時は悪いもので、コマンドルスキーというとこで....