密通[語句情報] » 密通

「密通〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

密通の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
後に夫婦喧嘩がおこりました。 従妹同士の金右衛門とお稲とのあいだに、本当に不義密通の事実があったのか、但しは茂兵衛ひとりの邪推か、そこははっきり判り兼ねますが....
十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
「なんだ、面白くもない。バラの奴は人造人間を愛してやがるし、女大臣はミルキ閣下と密通していたんだ。それじゃあ俺も遠慮することはなかった。俺と仲のいい靴工ポールの....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
秩父の生まれで、あしかけ六年この屋敷に奉公していたが、この四月頃から女中のお熊と密通しているのを、お関が発見した。武家の習い、こういう者を捨てて置くわけには行か....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ためでもありましょうが、お千恵さんはいつか自分の屋敷の若侍の安達文次郎という者と密通していて、今度の甲府詰めを機会にかの百両をぬすみ出して、二人は駈け落ちをする....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
が手引きでも致したように思われましては大変でございます」 主人の女房と家来とが密通の手引きをした者は、その時代の法としては死罪である。お角が津の国屋に奉公をし....
半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
ったんです。照降町の駿河屋といえば、世間に知られた店です。その女隠居が養子と不義密通、それを悪い奴に見付けられたんですから、もう動きが取れません。しかし駿河屋に....
婦系図」より 著者:泉鏡花
で、女房を持ったんですがね。いや、罰は覿面だ。境内へ多時かかっていた、見世物師と密通いて、有金を攫って遁げたんです。しかも貴女、女房が孕んでいたと云うじゃありま....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
を経るまで帰ることが出来なかった。留守は若い妻と一人の僕ばかりで、かれらはいつか密通した。 張は都にあるあいだに一匹の狗を飼った。それは甚だすこやかな狗である....
超人間X号」より 著者:海野十三
の本棚のうしろは壁をくりぬいてあって、そこには地階へおりる階段が見える、これが秘密通路《ひみつつうろ》だった。 谷博士だけしか知らないこの秘密通路をX号はちゃ....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
ちをつれてきてくれたのです」 聞けば聞くほど、奇々怪々な話であった。 「その秘密通路というのは、一たい誰がつくったものですか」 太刀川は、そう問いかえさずに....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
らせて、スミス中尉のさしだした紙片を穴のあくように見つめた。 「――なるほど。秘密通信らしいものを出した者があるという。そしてわが通信班の送信機を全部しらべたが....
暗号数字」より 著者:海野十三
あるが、これに対しては、水も洩らさぬ警戒をしなければならなかった。 あらゆる秘密通信機関を探しだして、これを諜報者の手から取上げることも、焦眉の急を要すること....
黄八丈の小袖」より 著者:岡本綺堂
なるのでございます。」と、年の若いお菊は顫えながら訊いた。 「約り若旦那がお前と密通していて、お前が心中を仕掛けたと云うことになる。そうすれば、若旦那も離縁にな....
江戸の化物」より 著者:岡本綺堂
を厳重に取調べたところが、果して池袋から来ている女中があって、それが出入りの者と密通していたということが知れました。 で、この女中を追い出してしまいますと、ま....
清心庵」より 著者:泉鏡花
もなく頷きぬ。 女はじっと予を瞻りしが、急にまた打笑えり。 「どうもこれじゃあ密通をしようという顔じゃあないね。」 「何をいうんだ。」 「何をもないもんですよ....