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富士講
「富士講〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富士講の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「業平文治漂流奇談」より 著者:三遊亭円朝
人の親だから立派にしろというので、組合《くみえい》の者が皆《みんな》供に立って、
富士講《ふじこう》の先達《さんだつ》だの木魚講《もくぎょこう》だのが出るという騒....
「芽生」より 著者:島崎藤村
は酷く植木屋の人達を驚かした。この家族を始め、旧くから大久保に住む農夫の間には、
富士講の信者というものが多かった。翌日のこと、切下髪《きりさげがみ》にした女が突....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
歩いて行くとそこに有名な人穴があるが、今では奥行数十間、変哲もない岩穴であって、
富士講開祖角行の墓や浅間神社の小さい祠や石塔などが立っているばかり、何が名所だと....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
かずにはいられなかった。伊那の谷あたりを中心にして民間に起こって来ている実行教(
富士講)の信徒が、この際、何か特殊な勤倹力行と困苦に堪えることをもって天地の恩に....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
すなわちお婆さんの本名)は信州飯田の池田町に住んでいる。鳩ヶ谷の三志様、すなわち
富士講でいう小谷禄行《おたにろくぎょう》の教えを聞いてから、熱烈なる不二教の信者....