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富饒
「富饒〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
富饒の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
てはデンマーク本土に二倍するアイスランドをもちます。しかしその名を聞いてその国の
富饒《ふにょう》の土地でないことはすぐにわかります。ほかにわずかに鳥毛《とりのけ....
「禰宜様宮田」より 著者:宮本百合子
い丘と丘との間に狭苦しく挾みこまれて、日当りの悪い全くの荒地というほか、どこにも
富饒な稲の床となり得るらしい形勢さえも認められないほどのところであった。 破産....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
類の始現を見た地方として、南方アジアを指している。 ここに初期の人類は、自然の
富饒の間に暖かい空気の下に、動物のような生活を送りながらも、なお多少環境を変更し....
「ソヴェト文壇の現状」より 著者:宮本百合子
進のために決心したばかりではない。世界の勤労人民解放運動の前哨としてのソヴェトが
富饒な国内の天然資源を百パーセントに活用し社会主義社会の実在の可能を固めようとす....
「三国志」より 著者:吉川英治
を按ずるに、西頭一箇の漢とは高祖をさし、長安十二代の泰平をいって、同時に、長安の
富饒においでになったことのある丞相の吉方を暗示しているものと考えられます。東頭一....
「三国志」より 著者:吉川英治
くところの吟醸あり、起って剣を放てば、すなわち呉の死命を制す……じゃ。呉は江南|
富饒の土地である。これをわが手に享けるときは、かならず今日予とともに力を尽す諸将....