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「寒林〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寒林の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
怪物の口 臨湍寺の僧|智通は常に法華経をたずさえていた。彼は人跡稀れなる寒林に小院をかまえて、一心に経文|読誦を怠らなかった。 ある年、夜半にその院を....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
ある。) 露国郊行(露国の郊野を行く) 麦田欧北野、木壁露人家、五月春猶浅、寒林未花。 (麦畑のひろがる欧北の野に、木の壁をもつ露人の家がたつ。五月の春はい....
三国志」より 著者:吉川英治
下の瞼とを縫い合わせたように凍りついていた。 かくて行くこと百余里。 翌晩も寒林の中に月は怖ろしいほど冴えていた。 突として、鼓声鉦雷のひびきが、白夜を震....