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寒雲
「寒雲〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寒雲の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「富士」より 著者:岡本かの子
存否を気遣う疑念があった。懐疑、躊躇《ちゅうちょ》、不信、探りごころ――こういう
寒雲の翳は、冥通の取持つ善鬼たちが特に働きを鈍らす妨げのものであった。この翳が心....
「思い出す事など」より 著者:夏目漱石
すと答えた。 淋漓絳血腹中文。 嘔照黄昏漾綺紋。 入夜空疑身是骨。 臥牀如石夢
寒雲。 十四 眼を開けて見ると、右向になったまま、瀬戸引《せとびき》の金盥《....
「「平家物語」ぬきほ(言文一致訳)」より 著者:作者不詳
入りにならないで仲国を御待ちがおに夕べの御座いらっしゃった。南にかけり北に向う、
寒雲を秋のかりにつけがたし東にいで西にながる、只せんぼうを暁の月によすと、高らか....