» 寛怠

「寛怠〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

寛怠の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
五重塔」より 著者:幸田露伴
来べき源太は見えぬか、まだ新しき出入りなりとて重々来ではかなわざる十兵衛見えぬか寛怠なり、他さえかほど気づかうに己がせし塔気にかけぬか、あれあれ危しまた撓んだわ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
組んで、うつらうつらと歩いて行く歩みぶりは、いくら月明の夜だからといって、案外な寛怠《かんたい》ぶりであります。 兵馬は、それでも、少し自分の足が早過ぎたなと....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
《キャヴィヤ》を持って来い、シトロンを持って来い!」 「いやよ」 「いやよ、とは寛怠至極。しからばこうだ」 「待った、待った! その人形を投げるんじゃないよ。そ....
魔都」より 著者:久生十蘭
ませんね」 とただそれだけ。膠《にべ》もない挨拶である。 「知りませんねえとは寛怠至極。何しろ鶴子嬢は隣りの部屋で冷たくなっているんですぜ。それに……、それに....