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寡い
「寡い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寡いの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「名人長二」より 著者:三遊亭円朝
兄い、田舎の人は達者だねえ」 長「どうしても体に骨を折って欲がねえから、苦労が
寡いせいだ」 婆「お前さん方は江戸かえ」 長「そうだ」 婆「江戸から来ちゃ....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
の指導を受けた。 「自分は独学で、そして固陋だ。もとよりこんな山の中にいて見聞も
寡い。どうかして自分のようなものでも、もっと学びたい。」 と半蔵は考え考えした....
「富貴発跡司志」より 著者:田中貢太郎
至の者でないかぎり、とても免れることはできない、まして普通一般の人民では天の佑が
寡いから、この塗炭に当ることがどうしてできよう、しかし、これは運数が已に定まって....
「嬌娜」より 著者:田中貢太郎
。単先生はもと身分のある人の子であったが、大きな訴訟をやって、家がさびれ、家族も
寡いところから故郷の方へ移ったので、その邸宅は空屋となっていた。 ある日、大雪....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
いつ》でも副食物《おかず》になってどんなに便利でしょう。牛肉屋から脂《あぶら》の
寡いロース肉かあるいは三角肉を買って大切のままブリキ箱へ載せてカステラ鍋へ入れて....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
かあるいは世人をいかに利益して居るかという点から判断するのでなく、その財産の多い
寡いによってその人の値打が極ります。それゆえ千両の財産ある学者は千両だけの値打し....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
計に硫黄分を含むから変色が甚《はなはだ》しい。柵飼《さくがい》にしたものは変色が
寡い」小山「実に研究するほど面白いね。僕なぞは今聞いても耳新しく感じるが十余年前....
「食道楽」より 著者:村井弦斎
味の寡《すくな》い菓物は菓物一斤に砂糖百目といいますから外の物よりも少しお砂糖の
寡い割です。それを砂糖屋から黙ってお砂糖を一斤といって買って来て菓物屋から菓物を....