寡居[語句情報] »
寡居
「寡居〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寡居の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「渋江抽斎」より 著者:森鴎外
本所緑町の安田という骨董店に入贅した。安田の家では主人|礼助が死んで、未亡人政が
寡居していたのである。しかし優善の骨董商時代は箱屋時代より短かった。それは政が優....
「新女大学」より 著者:福沢諭吉
には、寡を守りて家に居る可きなれども、僅に二、三十以上まだ四十にも足らぬ身を以て
寡居《かきょ》は甚だ宜しからず。我輩の持論は其再縁を主張する者なれども、日本社会....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
には道なき絶峰、いずれを蹈《ふ》み破るも難《かた》ければ、今はただいつまでもかく
寡居《かきょ》していつまでも佐太郎に訪わるるこそせめて世に存《ながら》うる甲斐《....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
う。その頃御本家では、葵の御紋を附けていられた夫人がお亡くなりで、お子様もなく、
寡居しておられました。藩出身で今は然るべき地位にある人が、「ちょうどお似合に思わ....
「蓮月焼」より 著者:服部之総
婦べつに小店を開き、茶を煮て客に供し以《もっ》て夫を養う。いくばくもなく夫死し、
寡居《かきょ》みずから守る云々というもので、要するに、夫を養い後家をとおした烈婦....