寧波[語句情報] »
寧波
「寧波〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寧波の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
卓子を叩いた。「こうなると、戦線が伸びるばかりで、結局要領を得にくくなる。杭州や
寧波などに、米軍がいつまでも、のさばっていたんでは、今後の戦争が非常に、やり憎い....
「旅愁」より 著者:横光利一
字も坊さんから出て来たというの、よく分るなア。日本の船がむかし椎茸を積んで支那の
寧波へ行ったとき、あそこの坊さんの大将の、その日の務めの最大行事は、美味いものを....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
ると白鉢巻、白兜の人が大勢いて、次から次へと箱を持出し、器物を持出し、秀才夫人の
寧波寝台をもち出したようでもあったがハッキリしなかった。 彼はもう少し前へ出よ....
「鴉片を喫む美少年」より 著者:国枝史郎
五千人を引率し、軍艦二十六隻をひきい、大砲百四十門を携え、定海湾、舟山島、乍浦、
寧波等を占領し、更に司令官ゴフと計り、海陸共同して進撃し、呉淞を取り、上海を奪い....
「顎十郎捕物帳」より 著者:久生十蘭
り殺し、陜西《シェンシー》お蓮がお米と生写しなのをさいわいに四人がかりの大芝居。
寧波《ニンパオ》のお時を小間使に化けさせ、まず邪魔な惣領のお梅を砒霜《ひそう》の....
「平賀源内捕物帳」より 著者:久生十蘭
ょう》の闕所屋敷《けっしょやしき》を貰ってそこに住んでいた。 陳東海は浙江県|
寧波《ニンパオ》の大金満家の次男で、学士の試験に落第してから志を変えて交易に身を....
「東洋文化史における仏教の地位」より 著者:高楠順次郎
ある。仏哲は喜んで「それじゃ連れて行ってくれ」というので二人は同伴してシナに来て
寧波あたりから上陸して五台山に登った。五台山はご承知の通り文殊の道場となっており....
「牡丹灯籠 牡丹灯記」より 著者:田中貢太郎
、延いて江戸文学の礎石の一つとなったものである。 牡丹燈記の話は、明州即ち今の
寧波に喬生と云う妻君を無くしたばかしの壮い男があって、正月十五日の観燈の晩に門口....