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審美学
「審美学〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
審美学の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「吾輩は猫である」より 著者:夏目漱石
来たと主人は無言で微笑する。
「明日は某男爵の歌留多会《かるたかい》、明後日は
審美学協会の新年宴会、其明日は鳥部教授歓迎会、其又明日は……」
うるさいなと....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
ための芸術」は、この後者に属する美を求める。故に彼等はこの点から、芸術至上主義の
審美学に反対して、よりダイナミックの芸術論を主張する。今日我が文壇で言われるプロ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
美的な一世界にたいする楽しい想念は、一つの不正の前に出ると地下に潜んでしまった。
審美学が何になるか。十人のうち八人までが、欠乏困窮のうちに、肉体上や精神上の悲惨....
「俳優と現代人の生活(対話Ⅴ)」より 著者:岸田国士
から、実際は子供の時から、家庭、学校を通じ更に社会的な生活を通じて、一種の声の「
審美学或は心理学」とでもいうものが、各個人の声を、無意識に鍛えるべきであつて、文....
「江戸芸術論」より 著者:永井荷風
は新聞記者のいはゆる劇評以外多く論ずるものなきに至りぬ。 余は爰《ここ》に西洋
審美学の学理に照して江戸演劇を解剖分析しこれを評価するの必要を見ず。そは森先生が....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
感的な暗示の力よりも更に深刻だというのであるが、しかし女給さんの君江にはそういう
審美学上の議論はどうでもよい。若い男と女とが裸体になって衆人の面前で時々抱き合い....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
にこの規制は、新旧の妥協をもって改訂しているのである。 第二は一言にして申せば
審美学的ともいうべきもの、すなわち趣味の低下を慨歎する観察であって、むしろ前者と....