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「審訊〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

審訊の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
蠅男」より 著者:海野十三
て湧いたように玄関から訪れた若き男女を上にあげて、保護とは名ばかりの、辛辣なる不審訊問を開始していた。 「お前は鴨下ドクトルの娘やいうが、名はなんというのか」 ....
殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
が、方々の停車場に張り込んでいると妙にそわそわした男を新宿駅で発見したそうだ。不審訊問をすると答がおかしいのでとりあえず署につれて来たら、ようやつともう少し前に....
丹下左膳」より 著者:林不忘
どこへゆく」 と、誰何《すいか》したのが、越前守手付きの作三郎、重内の二人、不審訊問というやつだ。 お美夜ちゃんはわるびれない。 「あたいね、南のお奉行様の....
女肉を料理する男」より 著者:牧逸馬
おとり》として深夜の町に散らばった。ホワイトチャペル街の夜の通行人は一人残らず不審訊問を受けた。挙動不審の廉《かど》で拘引《こういん》された嫌疑者、浮浪人、外国....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
俗警察とは、切っても切れない関係にあるらしい。――警官は服装の怪しい人物をまず不審訊問する習慣がある。警察行政と風紀風俗とは特別な因縁がある。風紀風俗を最も端的....
放浪作家の冒険」より 著者:西尾正
のと白まってゆく空にそろそろ花の都パリがうごきだしていた。途中二度ばかり密行の不審訊問にあったが、どうしてもその夜の事件にふれることができなかったというのは、お....