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寮歌
「寮歌〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
寮歌の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「青春の逆説」より 著者:織田作之助
おまけに塾の掟を何一つ破るまいと、立居振舞いもこそこそしている。時に静粛を破って
寮歌をうたったりするが、それも三高生になれたという嬉しさの余りのけちな興奮だ。 ....
「ああ玉杯に花うけて」より 著者:佐藤紅緑
も食べたことはない、バイオリンもひかない、女の子と遊びやしない、かれはただ一高の
寮歌をうたって楽しんでいる、不器用な調子はずれな声をだして、ああ玉杯に花うけてと....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
るで見当つかず。清木ですってね。このお手紙の小山の名、何とよむの? 岐山きやま?
寮歌はやはり昔ながらでしょう、その昔ながらというところに一つのセンチメンタルなよ....
「雨」より 著者:織田作之助
った晩、先輩に連れられて、円山公園へ行った。手拭を腰に下げ、高い歯の下駄をはき、
寮歌をうたいながら、浮かぬ顔をしていた。秀才の寄り集りだという怖れで眼をキョロキ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
は一高の気風の地方学生への影響でもあった。私はこの頃から一高を憧憬していた。その
寮歌集を読めば惹き付けられないわけには行かなかった。 しかし私の獰猛主義は一方....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
に流れ渡るその歌は。 『みどりもぞ濃き柏葉の、蔭を今宵の宿りにて……』 一高の
寮歌が、カリフォルニヤ大学のカムパニールからチャイムとなって響いているのだ。 ....
「昨日・今日・明日」より 著者:織田作之助
やア、実は僕は元来歌というものが余り好きじゃないんですが、あの歌は僕の高等学校の
寮歌だったもんですから、ついなつかしくって……」 「あら、じゃ、学校は京都でした....
「樹氷」より 著者:三好十郎
鳩の声…… そこへ林の奥から、四人の若い男女が歩きながら声を合せて歌う「札幌農大
寮歌」グイグイ近づいてくる。足音、笑声、春子、敦子、敏行、香川の四人。 (歌)....
「望郷」より 著者:服部之総
う。クラークの胸像のように、エルムという樹名も追放されていたのであろうか? あの
寮歌こそ学生時代の私たちの心を北海道にひきつけるたった一つの――ビールとあわせて....
「澪標」より 著者:外村繁
。 いつからともなく、私は私の日日に満ち足りないものを感じ初めていた。友人達と
寮歌を歌い、乱舞していても、以前のような感激は湧かない。むしろそんな時、私は激し....