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対山
「対山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対山の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「単独行」より 著者:加藤文太郎
めか、今年はただ法政大学の連中二人と私だけしか行かなかったようです。 私は大町
対山館を午前八時に出発し、途中葛ノ湯で半時間ほど温泉気分を味い十二時三十分に濁の....
「艸木虫魚」より 著者:薄田泣菫
もそればかりを旨そうにぱくついていたという事だ。 そんな通がりの多い中に、日根
対山は食味通として、立派な味覚を持っている一人だった。
対山は岡田半江の高弟で、南....
「宝に食われる」より 著者:宮本百合子
したことがあった。その時は大阪にいた親戚により、大阪から今はもう廃業してしまった
対山楼に行った。梅林があり、白梅が真盛りで部屋へ薫香が漲っていたのをよく覚えてい....
「細木香以」より 著者:森鴎外
年、牧冬映、野村守一がある。梅年は後六世雪中庵と称した。嵐雪、吏登、蓼太、完来、
対山、梅年と云う順序だそうである。守一、通称は新蔵、鶴歩庵と云った。 狂歌師に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
た。 それから、今日思い出しても、当時の物の安かったことが分りますが、奈良では
対山楼といえば一流の旅館ですが、其所に泊まって一泊の宿料が四十五銭であった(夜食....
「三国志」より 著者:吉川英治
戦法をはじめた。 山を逃げ下った杜襲は、敗軍の状を夏侯淵に報告した。夏侯淵は、
対山に敵が陣を張った以上、即刻これを攻めねば、味方の不利であると、出軍の用意を命....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
で、滝の下を徒渉して、左側の大きな岩の上に皆疲れた体を休めた。 十日の後大町の
対山館に泊って、久振りに酒の香を味いながら、今度の旅行で一番苦しかったのは何処だ....