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対抗
「対抗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
対抗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「戯作三昧」より 著者:芥川竜之介
ていた。
「しかし、己を不快にするものは、まだほかにもある。それは己があの眇と、
対抗するような位置に置かれたということだ。己は昔からそういう位置に身を置くことを....
「時代閉塞の現状」より 著者:石川啄木
その共棲がまったく両者共通の怨敵《おんてき》たるオオソリテイ――国家というものに
対抗するために政略的に行われた結婚であるとしていることである。 それが明白なる....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
得られぬ幸福で住みよい土地を求めて歩いているのだ。まあ、御聞きなさい。神の信仰に
対抗するような学問など一体あるべきはずがない。神が世界を造ったのだ。その神と力比....
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
おりますが――を集めて、四方からフランスに殺到して来る熟練した職業軍人の連合軍に
対抗したのであります。その頃の戦術は先に申しました横隊です。横隊が余り窮屈なもの....
「一つの世界」より 著者:伊丹万作
ぬから、それまでには非常に長い経過が必要になるわけだ。現在までのところ共産主義に
対抗するだけの力を持った思想は生れていないし、これから生れるとしてもそれが成長し....
「耽溺」より 著者:岩野泡鳴
師とするもののうちには、師の発展のはかばかしくないのをまどろッこしく思って、その
対抗者の方へ裏切りしたものもあれば、また、師の人物が大き過ぎて、悪魔か聖者か分ら....
「明治十年前後」より 著者:淡島寒月
句を一日一夜のうちによんだ。これは才麿という人が、一日一万句を江戸でよんだことに
対抗したものであった。散文を書いたのは、天和二年四十二歳の時で、『一代男』がそれ....
「スリーピー・ホローの伝説」より 著者:アーヴィングワシントン
雷鳴のようなとどろきとともに、消え去ったということである。 すぐさまこの物語に
対抗して出たのは、いかにもふしぎなブロム・ボーンズの冒険だった。彼は、「早駈けヘ....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
が、大将株が各自に自由行動を取っていて軍隊なぞは有るのか無いのか解らない。これに
対抗する里見勢もまた相当の数だろうが、ドダイ安房から墨田河原近くの戦線までかなり....
「荒蕪地」より 著者:犬田卯
々からなので、ことに彼らをいきり立たせたのでもあった。 いかにこの新式の方法に
対抗したものであるか。無論、その
対抗方法はにわかに解決がつかなかった。ある者は昔....
「瘤」より 著者:犬田卯
はその弱点を握られているかしないものは無かったのだ。弱点云々といえば、一見、瘤に
対抗して、優に彼を一蹴し得るだろうような村内のいわゆる長老有志たち――主として地....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
り、イタリア領あり、べルギー領ありて、欧州列国の植民地、アフリカに集中し、互いに
対抗の勢いを持す。そのうち英国が過半の勢力を独占す。 十二日、快晴。ダーバンは....
「浅沼稲次郎の三つの代表的演説」より 著者:浅沼稲次郎
いては平和と革新の力が強まれば強まるほど、岸内閣は資本家階級と一体となってこれに
対抗して必死の努力をかまえてきております。私たちはこのたたかいを必ずかちぬきたい....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
学生運動をやる一面、私はボートを漕ぎ、相撲をとり、運動部員としても活躍して、各科
対抗のボート・レースには政経科の選手として出場、勝利をおさめ、ボート・レースを漕....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
清算した。即ち日本は断固として統制主義的建設により、東亜防衛のため米・ソの合力に
対抗し得る実力を養成することを絶対条件と信じ、国家が真に自覚すればその達成は必ず....