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「対面〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

対面の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
邪宗門」より 著者:芥川竜之介
金《こがね》の釵子《さいし》が怪しげな光を放って居っただけじゃ。予は絶えて久しい対面の嬉しさに、『ようこそ見えられた』と声をかけたが、姫君は悲しげな眼を伏せて、....
彼 第二」より 著者:芥川竜之介
My brother's best friend と書いたりしている。僕は彼と初対面《しょたいめん》の時、何か前にも彼の顔を見たことのあるような心もちがした。い....
お律と子等と」より 著者:芥川竜之介
》の羽織をひっかけた、多少は酒気もあるらしい彼は、谷村博士と慇懃《いんぎん》な初対面の挨拶をすませてから、すじかいに坐った賢造へ、 「もう御診断は御伺いになった....
路上」より 著者:芥川竜之介
束髪《そくはつ》の頭を下げた。俊助も民雄の肩から手を離して、叮嚀《ていねい》に初対面の会釈《えしゃく》をした。幸《さいわい》、彼の浅黒い頬がいつになく火照《ほて....
捨児」より 著者:芥川竜之介
裡《いろり》の側にいた勇之助《ゆうのすけ》を招いで、顔も知らない母親に五年ぶりの対面をさせました。女の言葉が嘘でない事は、自然と和尚にもわかったのでしょう。女が....
秋山図」より 著者:芥川竜之介
好なぞに、貴族らしい品格が見えるような人物なのです。翁はこの主人とひととおり、初対面の挨拶《あいさつ》をすませると、早速名高い黄一峯を見せていただきたいと言いだ....
」より 著者:芥川竜之介
か、膝《ひざ》で前へのり出しながら、見かけによらない猫撫声《ねこなでごえ》で、初対面の挨拶《あいさつ》をするのでございます。 「こっちは、それ所の騒《さわ》ぎで....
或る女」より 著者:有島武郎
うな目を、少し物惰《ものたる》げに大きく見開いて葉子の顔をつれづれと見やった。初対面の時には人並みはずれて遠慮がちだったくせに、少し慣れて来ると人を見徹《みとお....
宣言一つ」より 著者:有島武郎
もみ消すことはもうできないだろう。 かつて河上肇《かわかみはじめ》氏とはじめて対面した時(これから述べる話柄は個人的なものだから、ここに公言するのはあるいは失....
霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
、成ろうことなら御免を蒙りたいように感じられてなりませぬ。帰幽後生前の良人との初対面の物語……婦女の身にとりて、これほどの難題はめったにありませぬ。さればとて、....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
は茶味禅味だといって、禅に凝った事もありました。或る時芝の青松寺へ行って、和尚に対面して話の末、禅の大意を聞いたら、火箸をとって火鉢の灰を叩いて、パッと灰を立た....
小杉未醒氏」より 著者:芥川竜之介
一昨年の冬、香取秀真氏が手賀沼の鴨を御馳走した時、其処に居合せた天岡均一氏が、初対面の小杉未醒氏に、「小杉君、君の画は君に比べると、如何にも優しすぎるじゃないか....
滝田哲太郎氏」より 著者:芥川竜之介
あの目の細い所などは寧ろ菊慈童にそっくりだった。 僕は大学に在学中、滝田君に初対面の挨拶をしてから、ざっと十年ばかりの間可也親密につき合っていた。滝田君に鮭鮓....
」より 著者:秋田滋
れから申し述べますことを、しばらくお聴き取りのほどを願います。 わたくしは、初対面のおりに、彼女を見ますと、一種異様な感をおぼえたのであります。それは、愕きで....
夢の如く出現した彼」より 著者:青柳喜兵衛
おいては又久作さんと負けず劣らずの馬面で共に有名な、チョビ髭の尖った頤との一対の対面は世にも見事であったろう。その馬面に突きつけられた雑誌が、此れまでサンザ首を....