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封地
「封地〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
封地の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
様は元来国を治め民を牧《やしな》う器量が有る訳では無いが、故信長公の後なればこそ
封地を贈ったのに、我儘《わがまま》に任せて吾《わ》が言を用いぬとは己を知らぬにも....
「源氏物語」より 著者:紫式部
雀院の御病気が少しおよろしい報せをお得になって御自身で訪問あそばされた。宮廷から
封地をはじめとして太上天皇と少しも変わりのない御待遇は受けておいでになるのである....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
る。東西同事だと思う。 こうやって裸体のまま引廻された八重垣姫は、その城下から
封地の屋形に連れ戻されることになり、馬は姫を載せて本居の城あとの見えるところまで....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
を蜒らしていた。ガリラヤの湖、ヨルダン川では、飛魚が水面を飛んでいた。ピリピの分
封地、ベタニヤの町、エリコ、サマリアの小村では、人々が安らかに眠っていた。 ひ....
「金狼」より 著者:久生十蘭
た。西国の和泉《いずみ》高虎の一門で、葵の家はその分家だった。代々、木賀に豊饒な
封地をもち、瓦壊前は鳳凰の間伺候の家柄だった。 旧幕時代の分家というものは、親....
「孔子」より 著者:和辻哲郎
問題になる。この中には孔子もその弟子も全然あずかり知らない話がある。昭王が孔子に
封地を与えようとし、その臣がそれを阻止した。しかもその理由は、孔子が先王の道を説....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
うでございますが、いつからそんな不便なことになったのでしょう」 「さよう、もう御
封地になってから七、八年。阿波の水陸二十七関、いよいよ厳しいお固めである」 「そ....
「柳生月影抄」より 著者:吉川英治
ちには、肚からの随身でないものが幾らもある。また御政治の方針からいっても、大藩の
封地は、できる限り、削り取るか、取潰すか、せねばならぬ。その大きな後始末が残って....