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封殺
「封殺〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
封殺の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
と利益を図るよ。ま、こういうわけだ」 ドレゴは商人ケノフスキーの能弁にすっかり
封殺されていた形だった。なるほどゼムリヤ号について、意外なる本質が明瞭となったこ....
「二重心臓」より 著者:夢野久作
の状態に陥ったまま今回の兇変に遭ったもので、兇行の原因等の一切も同時に秘密の奥に
封殺された形になっている。勿論、遺書等も無いらしく、劇場の権利等の遺産は多分天川....
「討論に即しての感想」より 著者:宮本百合子
に私たちは骨をおしまず勇気をもって働くこと、それ以外に私たちの嫌いな権力的狂暴を
封殺するものはありません。そのために必要な骨格は、民主主義文学についてのしっかり....
「婦人作家」より 著者:宮本百合子
一九一〇年八月におこった幸徳秋水たちのいわゆる「大逆事件」が、高まる労働運動を
封殺して絶対主義権力を守るために利用された大仕掛な捏造事件であったことは、今日す....
「明日への新聞」より 著者:宮本百合子
、何年かを過させられたのであった。 ところで面白いのは、最近何年間かのこの輿論
封殺時代に、新聞人は、却ってその前時代の散漫であった人々よりも遙かに内面的になり....
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
あるかも知れぬことになりますし、彼女が信一と共に公然と山川家に住むことは、情愛を
封殺することになるのでした。それが、彼等の人間としての道義でありました。この点も....