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専務
「専務〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
専務の前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
ツある。第一は自家用自動車で、震災後一番殖えたのはこの種類である。某自動車会社の
専務取締の話に依ると、現在の東京人は「家よりも自動車」という傾向で、万一事ある場....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
たような非常警笛をならして、目黒駅の構内に突入して行った。電車が停車しない前に、
専務車掌の倉内銀次郎はヒラリとプラットホームに飛び降り、駅長室に馳けこむなり、医....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
一節」と内定していたのであるが、それも余り思わしくないと云うので、当時の歌舞伎座
専務の井上竹二郎氏から何か新しいものはあるまいかと鬼太郎君に相談をかけると、鬼太....
「工場細胞」より 著者:小林多喜二
っている。そういう社員は従って決して三井を裏切るようなことをしない。「H・S」の
専務はそのことを知っていたのだ。 伝令が来た。幼年工を使ってよこした。 ――....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
の頬に血の色が出た。 「ああ本社ですか」 艇長の声は、上ずっていた。 「なに、
専務ですか。いや、しばらくでした。ところで、例の二人組の共産党員ですがね、こっち....
「続堕落論」より 著者:坂口安吾
あるからだ、というのであった。 この話は会議の席では大いに反響をよんだもので、
専務(事実上の社長)などは大感服、僕をかえりみて、君あれを脚本にしないかなどと言....
「わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
をだすと、月給をくれるからで、石炭屋はかうはいかないだらう。 十五分といふのは
専務と話をする時間だ。外に仕事はない。そして、その週のニュースと文化映画と、それ....
「青鬼の褌を洗う女」より 著者:坂口安吾
布団と毛布の持主が立去ることになり、仕方がないから私も山へ行こうと思っていると、
専務が私を探しにきてくれた。どうにかなるということが、こうして実際行われてくるの....
「日映の思い出」より 著者:坂口安吾
掛けて、試写室でその週のニュース映画と文化映画と外に面白そうなのを見せて貰って、
専務と十五分ぐらい話をしてくればよろしいので、だから
専務とは十五分ずつ何十回か話....
「現代忍術伝」より 著者:坂口安吾
も、お目鏡にはずれまして、恐縮の至りです」 「そんなんじゃ、ダメよ。ウチの社長や
専務たち、機関銃ぐらい忍ばせてくわよ。いゝんですか。サルトルさん」 「それは困り....
「淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
るものかな、と思った。老紳士は当時朝鮮銀行秘書課長兼人事課長、現在京城の不二興業
専務飯泉幹太氏である。 翌日、木村名人は龍山陸軍病院に白衣の勇士を慰問に行って....
「キド効果」より 著者:海野十三
ら押さえていたのは……。けッけッ怪しからん」 六尺豊かな、まるで角力取のような
専務車掌は、湯気のたつような怒り方だった。 ギャング一団は、鬼がお姫様に化けた....
「甲州郡内妖怪事件取り調べ報告」より 著者:井上円了
魔婦のごとくに考うる者もあり。しかのみならず、その地方において方術もしくは祈祷を
専務とせる者さえ、またこれを狐憑き、狸憑き、もしくは蛇憑きの類ならんといえりとぞ....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
のは、明治三十五年の春、歌舞伎座の正月興行であった。その当時の歌舞伎座株式会社の
専務取締役は井上竹二郎氏で、春興行には菊五郎が毎年出勤するのであるが、病気で出勤....