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「専売特許〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専売特許の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
老妓抄」より 著者:岡本かの子
。そうかい。じゃ、君、どういう仕事ならいろ気が起るんだい」 青年は発明をして、専売特許を取って、金を儲けることだといった。 「なら、早くそれをやればいいじゃな....
幽霊塔」より 著者:黒岩涙香
学者社会をば、最う少し真理を愛する様に作り直して来ねば了ません、今の様では縦しや専売特許などの保護法が備わって居ると云っても、私の様な発明は危険で、顔を出す事が....
ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
辣を極めた計略を謀らんだ訳だ。その辺の呼吸の鋭どい事というものは、実に彼奴一流の専売特許なんだよ。いいかい」 「……………」 「元来|彼奴はコンナ策略にかけては....
焦点を合せる」より 著者:夢野久作
。……と云ったって、むろん船長や運転手なんかに出来る芸当じゃない。いわば僕一人の専売特許かも知れないがね。ずっと前、南支那海で海賊船がノサバッた時に、万一の場合....
近世快人伝」より 著者:夢野久作
たアトの事で、御本尊の仁三郎のお陀仏自身にすら思い付かない……しかも仁三郎一流の専売特許式珍劇がオッ初まって、オール博多の人口に膾炙する事になったのだから痛快中....
技術の哲学」より 著者:戸坂潤
るだろうことは明らかである。 発明家――発明技術家――を保護し優遇する筈である専売特許制度は、資本主義社会に於ては却ってその反対物に移行している。之によって保....
露肆」より 著者:泉鏡花
の、炉壺にいたしまするのを使って製造いたしました、口金の保助器は内務省お届済みの専売特許品、御使用の方法は唯今お目に懸けまするが、安全口金、一名火事知らずと申し....
お久美さんと其の周囲」より 著者:宮本百合子
分の仕事は大きな力ある物なのだとさえ考えて居た。 或る時は鉱山師であり或る時は専売特許事務所の主人でありしたけれ共、いずれも只一時の事で、かなり山田の主人とし....
金銭無情」より 著者:坂口安吾
常に百通りもあるもんですよ。それぐれえのことは、私が言ふことぢやなくて、あなたの専売特許みてえなもんぢやないか。やつぱり事、女房となると、あなたのやうな大学者で....
推理小説について」より 著者:坂口安吾
考えてはいけないので、元々文学は人間を描くものだから犯罪も描く。犯罪は探偵小説の専売特許ではない、文学が人間の問題として自ら犯罪にのびるのに比べて、探偵小説は、....
砂書きの老人」より 著者:上村松園
うな不思議な砂書きはとんと姿をみせなくなった。 あるいはこの世でたったひとりの専売特許的存在であの「砂書き老人」はあったのかも知れない。....
私の小売商道」より 著者:相馬愛蔵
大な資本を要する事業であって、普通人のこれに対抗することの出来ない商売。 第二、専売特許的のもので他に同業者のないもの。 第三、遠隔せる交通不便の土地から輸入す....
話の種」より 著者:寺田寅彦
まり例のない事である。 海底のランプ 近頃米国のデイオンという人が専売特許を得た海底灯というのは、港などの水底に強烈な電灯を点じて、闇の夜や霧のあ....
教育の目的」より 著者:新渡戸稲造
に何処《どこ》にもあるまい」と世界に誇れる。即ち波斯の古代文学に就いて、この人が専売特許を得ているのである。そういう飾りの人物だから、一ヶ年三万円くらいの俸給を....
」より 著者:神西清
ワニザメが、どうした勘ちがいか知らんが、恋愛感情こそは、わが最高傑作だ、特権だ、専売特許だ――と思いこんでることですよ! なあにわたしは、悪魔にさらわれてもかま....