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「専業〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

専業の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
一円本流行の害毒と其裏面談」より 著者:宮武外骨
ったゾッキ屋(残本を仕入れて各地方の本屋へ売ったり、市内の露店商人等に売ることを専業とする問屋)の事などを記述するのである 但し前記の「害毒の十六ヶ条」中にも裏....
細木香以」より 著者:森鴎外
った。 二 竜池は家を継いでから酒店を閉じて、二三の諸侯の用達を専業とした。これは祖先以来の出入先で、本郷五丁目の加賀中将家、桜田堀通の上杉侍従....
学問の独立」より 著者:福沢諭吉
きにも非ず。世界古今の歴史を見ても、その事実を証すべきなれば、政治も学問も、その専業に非ざるより以外は、ただ大体の心得にしてやみ、尋常一様の教育を得たる上は、お....
江戸芸術論」より 著者:永井荷風
の板物は今日《こんにち》伝ふる処のもの僅に三、四十種を越えざるべし。当時浮世絵を専業となせる画工の制作いづれも甚《はなはだ》多数なるより考ふれば、北寿はあるひは....
握り寿司の名人」より 著者:北大路魯山人
さには、さすがのお国びいきもかぶとを脱がざるを得ない。とはいっても、江戸前寿司を専業としている今日の東京の寿司屋、必ずしもうまいというのではない。何事によらず一....
自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
ほど、その各戸に盆栽の作られている村を私はあまり他所では見受けないのであります。専業とまでしては如何がなものかとは存じますが、副業として将来まことに注意すべきも....
宮本武蔵」より 著者:吉川英治
なるが、後のこぼれを拾うことによって、不当な利得の味をおぼえていた。 野武士の専業者は、そのために縄張りを守ることが厳密だった。もし、他の者が、自己の職場を犯....
母の手毬歌」より 著者:柳田国男
という希望があったからでもあろうが、一方にはまた連尺商いや歩荷という類の、これを専業にした人々と接する折がなかったら、そう容易にはこの改良をかんがえ出すこともで....
賤民概説」より 著者:喜田貞吉
おける葬儀のことは、土師部の掌るところであった。葬儀は穢に触れるものとして、その専業者は自然他から卑しく視られるのはやむをえなかった。土師部はいずれ社会の落伍者....