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専門医
「専門医〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
専門医の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「皮膚と心」より 著者:太宰治
膚科と、もうひとつ、とても平気で言えないような、いやな名前の病気と、そのふたつの
専門医だったことを、私は病院の玄関の看板で、はじめて知ったのですが、それでは、あ....
「婦系図」より 著者:泉鏡花
さんだし、注意を等閑にしようわけはないので、はじめにも二月三月、しかるべき東京の
専門医にもかかったけれども、どうしても治らないから、三年前にすでに思切って、盲目....
「わが町」より 著者:織田作之助
、こんどは尿に血がまじって、小用の時泣声を立てた。実費医院で診て貰うと、泌尿科の
専門医へ行くが良かろうとのことで、島ノ内のK病院が有名だときいて、診せると、膀胱....
「白い蚊帳」より 著者:宮本百合子
でもなれば、きっと味が出るだろう」 父親と二人になった時、なほ子は本気になって
専門医に見せることを勧めた。 「何でも糖尿病と更年期に押しつけて置いて、ほんとに....
「小祝の一家」より 著者:宮本百合子
、一々そこを切れ、あすこをつめろと教えられながら勉の耳を手術した。その後の手当も
専門医が診てびっくりしたほど粗末な扱いで、夏に入って、極めて悪性の乳嘴突起炎を起....
「冥土行進曲」より 著者:夢野久作
ころであった。その私の眼の前へ、男は名刺を差出した。受取って見ると、「レントゲン
専門医学士|古木亘」と明朝体で印刷してある。私はこの男の肉眼までが、レントゲンで....
「近世快人伝」より 著者:夢野久作
たかって来るんだから敵わない。 もっともそういうこっちもお上に鑑札を願っている
専門医じゃないのだから、診察料や薬礼は一切取らない。その代りに万一助からなくたっ....
「新婦人協会の請願運動」より 著者:与謝野晶子
者の数の差異は殆ど調査を必要としないほど、男子の方が遙かに多い」のは事実ですが、
専門医師の確言する所に由れば、今日は未婚女子の花柳病もまた激増しつつあるといいま....
「愚かな一日」より 著者:豊島与志雄
たが、医者に御相談なすったら分るでしょう。もし本当にそういうことがあるなら、もう
専門医の間にはよく知られてる筈ですから。然し何しろ馬一頭を、そのためにわざわざ殺....
「花子の陳述」より 著者:豊島与志雄
際限がないし、美津子さんのことも、もっと詳しいデーターを集めて、それから然るべき
専門医に相談するがよかろうとのことでした。 その医者のところにも、いろいろな患....
「わが精神の周囲」より 著者:坂口安吾
て、さとったが、精神の衰弱は自らの精神によって治す以外に奥の手はないものである。
専門医にまかせたところで、所詮は再発する以外に仕方がない。 内臓の疾患などは、....
「入院患者」より 著者:ドイルアーサー・コナン
う既に了解していただけたことと思いますが、偉くなろうと云う、高い望みを持っている
専門医は、カベンディッシ・スクエア区のうちの十二街のどれか一つに開業しなければな....
「笑について」より 著者:岸田国士
つて微熱が出た。なか/\微熱がとれません。そこで、その婦人の家族は心配して内科の
専門医の診察を受けるように取計らいました。その
専門医が来たときに婦人の夫と産科医....
「人生三つの愉しみ」より 著者:坂口安吾
ろうか。私はこの鼻汁が実に苦手で、神経科の先生にも何度も訴え、その先生は耳鼻科の
専門医に診せて下さったが、どうしても、なんでもないとの診断である。しかし、私の友....
「澪標」より 著者:外村繁
、ペッサリーを使用する場合には、サイズの適否、挿入の巧拙によって効果が異るから、
専門医の指導を受けなければならないと記してある。私は少し意地悪く、そのことを妻に....